ドキュメント72時間の放送内容一覧
幻となった東京オリンピックのマラソンコースにスポットを当てる。当初は、浅草など東京の名所を走るコースが予定されていたが、暑さ対策のため北海道・札幌開催に変更された。8月上旬、取材班が幻のマラソンコースを3日かけて歩き、そこで出会った人たちの声に耳を傾け、東京の今を浮かび上がらせる。
都内の巨大文具店のレター売り場に密着。売り場は2フロアにまたがり、ポストカードや便せん、封筒などが並ぶ。コロナ禍で会えていない祖父母に手紙を書くという主婦や、出産を終えた妻宛てに母の日のカードを送るというサラリーマンの男性など、さまざまな訪問客を通して手書きの言葉に託す思いを探る。
コロナ禍で閑散とした京都の台所、錦市場のそばにあるコーヒー豆専門店に密着。20種類近くの豆を置くわずか2坪の店には、孤独なアメリカ留学時代に感動したコーヒー豆の味を20年以上探し続けているという大学准教授など、さまざまな人々が訪れる。コロナ禍の京都でそれぞれの「ブレークタイム」を取材する。
東京・墨田のスカイツリーの隣、複合施設・東京ソラマチの10階にある献血ルームに密着。コロナ禍で外出自粛が続き、企業や学校の集団献血も相次いで中止になるなど、血液の安定的な確保は課題として続いている。そうした中でも献血に訪れる人にインタビューし、なぜこのタイミングで献血するのか話を聞く。
密着の舞台は、東京・月島にある街角の“お地蔵さん”。300年近い歴史があり、商売繁盛や交通安全の御利益があると長く親しまれ、お供えの花も絶えることがない。“お地蔵さん”は、目まぐるしく土地開発が進むエリアでその変遷を見続けてきた。訪れる人はどんな事情を抱え、何を祈るのか、話を聞く。
密着の舞台は、石川・能登半島を走る「のと鉄道」の無人駅、能登鹿島駅。普段は人けのない駅だが、海間際のホームに咲く100本ほどの桜のアーチを目当てに、毎年桜の時期は多くの人でにぎわう。開業時に植えられた桜は、地元の人たちが大切に守り継いできた。取材を通して「人にとって“ふるさと”とは何か」を探る。
東京・新宿にある老舗業務用ユニホーム店を取材。白衣や手術着などの医療用ユニホームを中心に取り扱うこの店には、医師や看護師、医学生といった医療関係者が多く訪れる。緊急事態宣言の有無にかかわらず緊張状態が続いている中、関係者はどんな気持ちで真新しいユニホームに袖を通すのか、話を聞く。
横浜市内の保健所や特殊清掃業者、ハローワーク前にカメラを設置し、緊急事態宣言下のある1日を多地点同時に記録する。陽性患者のサポートを懸命にこなす保健師。感染者の出た企業からの依頼で、消毒を請け負う清掃業者。“普通”が変わってしまった社会で、人々はどんな思いで今と向き合っているのかに耳を傾ける。
福島・浪江町にある小さな弁当店を取材。安くておいしい手作り弁当を目当てに、東日本大震災からの復興を目指して働く作業員やドライバー、避難指示が解除されて戻ってきた地元の人たちが連日訪れている。原発事故から10年、小さな弁当店に行き交う人たちの声に耳を傾ける。
神奈川最大の公営団地「いちょう団地」を2020年の年末から2021年の元旦にかけて取材。ここは住民の約2割が、ベトナム、カンボジアなど外国にルーツを持つという国内屈指の多国籍団地。異国の地で激動の1年を終え、新たな年を迎えようとする人たちに話を聞き、その姿から今の日本を見つめ直す。
東京湾にぽつんと浮かぶ千葉の「海ほたる」を、2020年年末から2021年の元旦にかけて取材。駐車場には360度海を眺められる展望デッキが併設され、訪れる人々はここで思い思いに時を過ごす。人々は広大な海を前に、新型コロナという未曽有の事態に見舞われた2020年をどう振り返るのか、話を聞いていく。
大正時代から続く福岡・北九州の旦過市場を取材。肉、魚などの卸売店が軒を連ね、「北九州の台所」と呼ばれてきた旦過市場。しかし、施設の老朽化により再整備工事が決定し、昔と変わらぬ雰囲気を名残惜しむ人で日々にぎわっている。懐かしの光景が姿を変える前に地元の人たちは何を思うのか、話を聞く。
長年地元で愛され続ける茨城の焼き芋店を取材。昭和のノスタルジーを感じさせるこの店には、“芋仙人”と呼ばれる店主が仕上げるしっとり甘い焼き芋を目当てに、多くの人が訪れる。深夜まで勉強する娘のために買いにきた母親や、帰省する息子一家を懐かしの味で出迎えようという老夫婦に話を聞く。
“サイクリングの聖地”と言われる瀬戸内海の「しまなみ海道サイクリングロード」にカメラを向ける。広島から愛媛までおよそ70km、サイクリングの旅をしながら自転車で走る人たちの声に耳を傾ける。



























