NNNドキュメント’20の放送内容一覧
コロナ禍で生活が一変した日本の現状を、3週連続で取り上げていく。第2回目は、コロナ禍で戦う人たちを取材。大阪大学で国産のワクチン開発に取り組む研究者は、まさに“国防”だとして国産にこだわりを見せる。また、福岡では興行がストップしてしまった九州プロレスのレスラーたちに密着する。
2020年、コロナ禍で生活が一変した日本の現状を、3週連続で取り上げていく。第1回目は、京都の病院でさまざまな対応に当たる医師や、二度の感染と隔離生活を送ることになった患者を紹介。さらに、学校の授業や、アルバイトもなくなり生活苦に陥った大学生の生活に密着する。
原発の使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物“核のごみ”の最終処分地調査に応募した、北海道・寿都に迫る。日本で最初の原子力発電に成功した日から57年、核のごみの最終処分地は決まっていない。国は、第一段階の調査に応募した市町村に最大20億円を交付すると発表。そこで、片岡春雄町長は町を救いたいと動きだす。
太平洋戦争末期、1年間だけ存在した極秘の特攻隊があった。その名は、陸軍海上挺進戦隊。特攻艇は、連絡艇と称して頭文字のレを丸で囲み、“マルレ”と呼ばれていた。兵力不足の中で集められたのは、今の高校生や大学生のような子供たち。戦後75年たった今も歴史の闇に埋もれている、マルレの部隊の真実に迫る。
1970年に広島・比婆郡西城町で起きた騒動について取り上げる。正体不明の怪物の目撃が相次ぎ、その怪物は“ヒバゴン”と名付けられた。町は騒動の対応に追われ、類人猿相談係を設置しマスコミへの対応を行った。番組では、当時の相談係担当者や、取材に情熱を注いだ中国新聞の記者らに話を聞く。
自閉症で発達障害がある版画家・石村嘉成さんの活動に迫る。嘉成さんは、高校生の頃に芸術制作を始め、わずか2年でフランスのコンクールで優秀賞を受賞。両親が嘉成さんの異変に気付いたのは、嘉成さんが1歳の時。その後、子育てに悩んだ母・有希子さんが療育センターを頼り、嘉成さんの転機となった。
40年近く訪問診療を行ってきた山梨市立牧丘病院の古屋聡医師に密着する。古屋医師の父・政美さんにがんが見つかるも、政美さんは「治療は受けない」と決め、古屋医師は父をみとれない覚悟を決める。しかし、新型コロナウイルスの影響から、訪問診療は激減。そこで古屋さんは介護休暇を取得し、父をみとることに。
大分にある「別府ブルーバード劇場」の3代目館長・岡村照(てる)さんは、昭和の時代から別府の映画文化を守り続けている。しかし、新型コロナウイルスの影響から映画館は長期の休業に追い込まれてしまう。さらに、チケット収入は絶たれ閉館危機に直面するが、開業以来のピンチを乗り越えようとする映画館に密着する。
山口・岩国で活動する、平均年齢71歳の「高森チンドン隊」に迫る。にぎやかな笑い声が響く高森チンドン隊は、2009年に地元商工会の女性部によって立ち上げられた。メンバーは、老いとともに人生の悲しみに直面するが、そのたびに励まし、励まされてきた。そんな第二の人生を謳歌する女性たちに迫る。
顔に先天性の難病がある河除静香さんに密着。静香さんは、「見た目」に突き刺さる視線に苦しみ、マスクが欠かせないという。静香さんは、「知らないことが差別、偏見につながる」と自身が受けたいじめを基に一人芝居を小学校で披露する活動を行っている。「見る目」を変えるため、思いを芝居に込める姿に迫る。
熊本で発生した豪雨災害は、新型コロナウイルスへの警戒が続く中での全国初の大規模災害となった。被災者の中には、密になる避難所での感染をおそれ、不自由でも避難所に行かない「在宅避難」を選ぶ人が現れた。さらに、台風10号接近では避難所不足で受け入れを断る自治体もあった。コロナ禍の被災地で、何が起きていたのか密着する。
「好きなことを学びたいから小学校に行かない」という、駿くんと、妹・千尋ちゃん。二人は自宅や旅の中で学び、時々学校に行く、前向きな不登校。今は、自分で学びたい事を決め、自由に学んでいる。2020年3月新型コロナウイルスにより学校が休校、日本中がパニックになったが、駿くんたちはそこで大きな成長を遂げる。
12歳の紗帆さんの父・谷岡哲次さんの活動に密着する。紗帆さんが神経性の難治性疾患「レット症候群」と分かったのは10年前。女の子に発症し、言語や運動能力に遅れが見られるが、現在治療薬はないという。谷岡さんは、「薬がないなら作ってもらう」とNPOを立ち上げ、研究者に助成金を寄付する活動をしている。
鳥取・琴浦町赤碕にあるゴロゴロと波にもまれた丸石が音を鳴らす「鳴り石の浜」。赤碕の海で育った岩田弘さんは、「赤碕の浜がきれい」と、妻の友人に褒められた60年前から浜の掃除をし、浜を守り続けている。しかし、プラスチックのごみは拾ってもなかなか減らない。ごみと格闘する岩田さんに密着する。
山形・米沢にある居酒屋では、障害や引きこもりなど、さまざまな事情で孤立した若者の自立を支援している。店の会員となった一般客が、働くことに不慣れな若者を温かく支える仕組み。不登校を経験した百花さんは、家族が難病を抱え人生を前向きに考えられずにいた。だが、店で働き笑顔が評判の看板娘に成長した。