ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第101回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞 受賞インタビュー

撮影=石塚雅人

吉高由里子

結衣は、この時代だからこそ生まれたヒロインでした

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これまで“賞”にあまり縁がなかったので、うれしいよりビックリの方が大きいです。でもこういう賞をいただくのって自分一人の力だけではなく、やっぱり現場の雰囲気も大きいと思います。そういう意味でも今回はチームワークに救われました。それはキャストだけではなくスタッフみんなですね。
結衣は意外と、空気を読めない自己中心的なキャラクターに見えてしまうところもあるので、最初からテーマとして言われ続けたのは“軽やか”でいること。おせっかいにならない程度に周りに配慮している感じを、押し付けがましくなく出せたらと思って演じていました。結衣は思っていることを口に出してしまうところがあって、視聴者の方にはそこが爽快に映ったのかもしれませんが、私自身もそういう傾向にあって(笑)。あまり、これは言っちゃダメとか悩まないんですよ。そのあたりはちょっと似ているのかもしれませんね。

実はこの現場で、仕事をしたいのに休まなければならないという状況に直面しているスタッフを目の当たりにして、世の中ってすごく不思議だなって思いました。もちろん作品に描かれた、“自分のため、会社のために休む”ことの重大さは分かるんですが、一方で働きたい人が満足いくまで働けない場合もあるんだな…って。いろいろな考え方がある時代だからこそ、結衣みたいなヒロインが生まれたのだと思います。

会社員という職業はこれまではドラマの中の存在で、(自分にとって)身近ではなかったんですよ。でもいろいろな方のお話を聞いたり考えたりすることで、より“仕事”や“会社”というものに興味が湧きました。そして、誰もが正義感を持って仕事に取り組んでいることにも気付かされました。この作品は、結衣だけではなく仕事に対していろいろな考え方を持った人がたくさん登場します。見ている方が、そんなキャラクターに自分を投影して気持ちがスッキリしていたのだったら良かったなと思いました。
わたし、定時で帰ります。

わたし、定時で帰ります。

朱野帰子による同名小説を、吉高由里子主演でドラマ化。「残業ゼロ!」「定時で帰る!」がモットーの会社員・結衣(吉高)が、くせ者社員たちが抱えるさまざまなトラブルを解決していく姿を描く。また、結衣の元婚約者を向井理、結衣の先輩を内田有紀が演じる他、結衣の上司役をユースケ・サンタマリアが務める。

第101回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞インタビュー一覧

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