ザテレビジョンがおくるドラマアカデミー賞は、国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNo.1を決定する特集です。

最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞までさまざまな観点からドラマを表彰します。

第108回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞 受賞インタビュー

(C)カンテレ

松たか子

元夫たちと集まるシーンは安心感がありました

特に審査員、TV記者から多くの票が集まり、2回目の最優秀主演女優賞に選出されました。受賞へのお気持ちをお聞かせください。

投票してくださった方々、投票せずともドラマを見て考えてくださった方々に感謝しています。私はほんの数カ月、心と体を委ねていただけですが、楽しかったですし、結果このような賞を頂けて本当にうれしいです。

バツ3という一癖ある設定ながら、とわ子には人間味や親近感があったことも魅力の一つでした。松さんから見て、とわ子の好きだった部分はありますか?また、一番お気に入りのセリフやシーンも教えてください。

とわ子の好きな部分は、離婚を悔やむ元夫に「もう悔やまなくていいんだよ」と言う優しさと、部下に全てを理解した上で「私たちは作品を作ってるんじゃないよ、商品を作ってるんだよ」と言うシビアさの両面を持っているところでしょうか。


女性が働く上での葛藤や、一人娘の巣立ちなど、女性が共感しやすい場面も数多くありました。松さんから見て、とわ子はどんな女性だと感じていましたか?また、割とモテる印象があるとわ子ですが、松さんから見てとわ子の魅力はどこにあると思いますか?

スタイリストの伊賀(大介)さん、杉本(学子)さんが作ってくれた、好きな服を着るポジティブなキャラクターや、ヘアメークの細野(裕之)さんが、オンとオフをヘアメークの部分から丁寧に考えてくれたことなど、とわ子を魅力的にしてくれたおかげで自由に存在できた気がします。


元夫3人とのやりとりも、とても魅力的でした。元夫との撮影で、なにか楽しかったことや印象に残っていることはありますか?

元夫たちとのシーンはいつも楽しかったです。後半は4人がそろうシーンがあまりなかったので、集まったときの安心感といったら! 最終回での、元夫たちとの夢?のシーンは本当に何もしていない(笑)。ただ話して、笑っていただけ。共に撮影を乗り越えてきた3人とだからこそ成り立ったシーンのような気がします。一応歴史順に、(松田)龍平君、角田(晃広)さん、岡田(将生)君には感謝でいっぱいです。


坂元裕二さんの脚本は、世間一般でいう「普通」からほんの少しはみ出した人を受容するような、救いも感じられる一面があるように思います。そういった脚本を受けて何か感じたことや、意識された部分はありますか?

坂元さんの脚本を理解できているかは本当に自信がありません。坂元さんのお話はフェアだなって思うんです。相手の存在を認めるところから生まれるドラマだったんじゃないかな、と。人を普通と普通じゃないに分け続ける限り、お互いに歩み寄れない気がするんです。お互いにこっちが普通と言っていては何も生まれないというか。坂元さん、違ったらすみません!


とわ子を演じられた松さんから見て、とわ子にとっての「幸せ」とは何だったと思いますか?

とわ子が言った、「笑っててくれたら、あとはもう何でもいい」という言葉が全てです。数カ月間とわ子でいられた、私の本心でもあります。ありがとうございました!
大豆田とわ子と三人の元夫

大豆田とわ子と三人の元夫

松たか子演じる“バツ3”の独身女性が、3人の元夫たちに振り回されながら日々奮闘するロマンティックコメディー。脚本は坂元裕二が手掛ける。大豆田とわ子(松)は、建設会社の社長に就任したばかりのユーモラスでキュートな女性。そんなとわ子を忘れられない元夫を岡田将生と角田晃広、松田龍平が演じる。

第108回ザテレビジョンドラマアカデミー賞受賞インタビュー一覧

【PR】お知らせ