――せっかくなので、ここでコラボしたい人を…
(食い気味に)内緒です!(笑)
――今作には荒谷さん楽曲提供の「乙女の声は天津風」や、テレビ宮崎開局50周年記念ドラマの主題歌になった「ソレイユ」も入っていて、みゆなさんの“地元”が感じられる1枚かなと思うんですが、みゆなさんが思う宮崎や九州の良いところは?
宮崎は特別何もしなくても落ち着く場所だと思っていて、東京は情報量がたくさんあって、何もしなくても取り込める場所だと思います。たまにそれが億劫になったり、気持ち的にも静かにしていたいなって思うときもあるんですけど。
両方に、そこにいるメリットもデメリットもあると思います。東京はいろんな人からインスピレーションを受けられて、最新のものを取り入れられたりするすてきな街ではあるんですけど、ちょっとザワザワしていて、みんなせっかちで“常に受験期”みたいなピリピリ感があるじゃないですか。
宮崎は何もなさ過ぎて何も取り入れられないみたいなところもあるけど、逆にそれが良いところでもあるから、どっちもプラマイゼロだと思います。
ただ、自宅がある宮崎に関しては、言葉では表し切れない落ち着きというか、どこか温かくなる部分もありますね。東京とかで忙しくさせていただいたときも、やっぱり宮崎に帰ると落ち着きます。
最近はよく本を持って1人で出歩いて、河原とかコーヒー屋さんとか、いろんなところで読んでます。そういうことをすることで、何かまた自分の中で今ハマっているものができ始めているのもいいなと思っていて。だから、最近はずっと読書していて、この2週間で5冊くらい読んでいるんです。
止まらなくなっちゃって、そのせいで目も頭も疲れて作曲に手が付かないっていう…(苦笑)。だから結局、世の中にはメリットとデメリットがあって、その容量って全部一緒で、合わせてゼロだよねって思ってます。
――ちなみに、その最近読んだ本というのは? 去年のインタビューのときには海外のミステリーを読んでると言ってましたが。
いろんな本を読んでるんですけど、性に関する本とか…(同席スタッフ一同失笑)。男と女に架空の同じ機械を与えて実験するっていう小説だったんですけど、面白かったです。
あと、サスペンス小説が前は好きじゃなかったんですけど、最近はあるサスペンス小説家の方の本をずっと読んでます。人から教えてもらったものは人に言わない主義なので、言わないですけど。
…性のところ、使われなさそう(笑)。使うときは周りの「(失笑)」も付けて書いてください(笑)。
――分かりました(笑)。
(後編に続く)
10月28日(水)発売
【CD+DVD】4730円(税込)
【CD Only】1980円(税込)