櫛木理宇のパニックスリラーを入江悠がドラマ化！ 「連続ドラマW 鵜頭川村事件」が放送決定
櫛木理宇によるパニック・スリラー小説「鵜頭川村事件」が、WOWOWにてドラマ化されることが決定した。
「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を、「ホーンテッド・キャンパス」で第19回日本ホラー小説大賞読者賞を受賞し、ブレーク寸前の人気作家として注目を集めている櫛木理宇。閉鎖空間における人間の心情を描くことに定評がある彼の原作を、今回WOWOWが満を持してドラマ化する。
本作の舞台は、日本の片隅にある鵜頭川(うずかわ)という名の村。行方不明の妻を探す医師・岩森は、娘を連れて妻の地元であるその村を3年ぶりに訪れる。
そこは血縁に基づく一族同士の不毛な権力闘争が続けられる一方で、都市部から取り残されつつある若者たちが鬱憤を溜める絶望に支配された閉鎖的な空間だった。そんなある日、大雨で村が外界から切り離された時、積もり積もった人々の悪意がついに爆発する…。
監督を務めるのは、「連続ドラマＷ ふたがしら」や映画「22年目の告白―私が殺人犯です―」、「AI崩壊」など、数々の話題作を手掛けた入江悠。
本作を手掛けるにあたり、入江は「日本のさまざまな問題が凝縮されているかのような鵜頭川村。個人的にわたしも地方都市やローカルをテーマに作品を作ってきました。
大きく社会が変容しつつある今、「鵜頭川村」を描くことによって、普遍的かつ斬新などんなドラマが立ち上がってくるのかワクワクしています。
出演者・スタッフと一丸となってがんばります。ご期待ください」とコメント。スリリングな展開を得意とする入江監督が、原作をどのように映像化するのか注目だ。
近年、少子高齢化による地方の孤立が一層深刻化する日本。一方で、ネットやSNSの浸透により人々が都会に出ることなく自己発信が可能となり、むしろ簡単に多種多様かつ無責任な思想が蔓延する時代になっている。
コロナウイルスの影響で新しい生活様式の中でコミュニケーションの在り方が一変し、人と人とのつながりや絆の尊さを再認識する機会が増えてきている今だからこそ、本作を通して「絶望の中にある希望」を描いていく。
「連続ドラマＷ 鵜頭川村事件」ストーリー
医師・岩森明は、行方不明になった妻・仁美を探すため、娘の愛子と妻の故郷である鵜頭川村にやってくる。だが、二人の滞在中に大雨が周辺地域を襲い、村は孤絶状態になってしまう。
やがて、一人の若者が殺されるという事件が発生。村中を不信と不安が覆い始め、有力一族の対立に加え、憤懣やるかたない若者と大人たちの世代間対立が次第に先鋭化していく。
村全体が恐慌に陥る日が刻一刻と近づく中、若者たちの暴発のエネルギーも最高潮に高まりつつある。人々が沸騰していくこの絶望の村で、岩森は家族と、そして自分の過去ともう一度向き合えるのか。
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