“朝ドラ”娘役に抜擢も…「役がなくなってしまうのでは!?」
――なるほど。「この恋あたためますか」と同時に、連続テレビ小説「エール」も放送されていますが、主人公夫妻の娘役を掴んだ時はどんな気持ちでしたか?
信じられないというのと、本当に私でいいのかな?という気持ちもありましたが、この役をやり遂げたいという気持ちも大きかったです。でも、自粛期間に入ってしまったので、撮っている時間よりも待っている時間の方が長くて。もしかしたら役がなくなってしまうのでは!?という不安もありました(笑)。それから親子のシーンが多いので、窪田正孝さん、二階堂ふみさんとちゃんとお芝居ができるかどうかという不安もありました。
――コロナの影響で、解禁日まで日にちが空いたので、ウズウズしていたのでは?
してました! 周りにも言いたかったですけど、言えず(笑)。
――物語の終盤で出てくるということで、やはりスパイス的要素が強かったと思います。
新しい風じゃないですけど、華ちゃんが生まれたことによって、新しい色になればいいなと思って演じていました。
“朝ドラ”では叔母役・森七菜の“自由さ”に触発「刺激的で楽しい」
――“恋あた”でも同様にスパイス的要素の役を与えられるというのは、俳優として期待されているということだと思いますが、ご自分ではいかがですか?
毎日がすごく充実していて、一方のことを考えるともう一方が不安になるということはありますが、現場に行くとみっちりお芝居ができるので、どちらの現場でも学ぶことが多いなと思います。朝ドラでしたら、ふみさんとのシーンが多いので、ふみさんのスタッフとの連携の取り方や見せ方も参考になります。
“恋あた”では七菜ちゃんがすごく自由に表現するのですが、私は頭でっかちになってフリーズしちゃうことがあるので、すごくうらやましいなと思いつつ、その自由さに触発されて思わぬ演技ができることもあって、毎日が刺激的で楽しいです。
――その森さんとは朝ドラで叔母と姪の関係性ですが、今回は同居人なんですよね。
ご覧になる方でも気付いてくださっている方がいらして、SNSのコメントにそう書いてくださっているのを見るとうれしいです。
――“恋あた”の現場で、森さんとお話しされたりも?
朝ドラの撮影スタジオの前にホワイトボードがあって、七菜ちゃんがよく絵を描いていて、華の絵を描いてくれたこともあったので、クランクインした日にその話をしました。すごく緊張していたので、それがほぐれて、打ち解けられました。
――わりと緊張するタイプ?
します。クランクインの時は緊張しますし、毎日、朝の調子はどうかな?と現場に入るたびに緊張します。