映画「日本沈没2020 劇場編集版-シズマヌキボウ-」中西麻耶、はぁちゅうら6人から感想コメント到着“今年一番絶望した映画! 泣きます”
小松左京のSF小説「日本沈没」(角川文庫)を湯浅政明監督が初めてアニメ化した、「日本沈没2020 劇場編集版-シズマヌキボウ-」が、11月13日(金)に公開される。
Netflix配信時から、賛否のあった本作に、各界を代表する6人から感想コメントが到着した。
よしひろまさみち
各話30分、全10話のNetflix版は、見ることを止められないスリルと意外な展開の連続。その勢いを加速した劇場版は、濃密圧縮怒濤の150分に。非常事態だけのことにはしておけない、さまざまな社会問題が渋滞しているので、繰り返し見ずにはいられない問題作。(映画ライター)
宇野常寛
本作で描かれた「2020年の東京」の豊かさが、空疎であったこと。本作を「政治的に」解釈した人々の反応が、醜悪であったこと。本作にまつわるすべてのことが、身もふたもない現実を突きつけてくる。日本はすでに「沈没」しているのだ。(評論家・PLANETS編集長)
はぁちゅう
今年一番絶望した映画! この世界が現実になったら、私は一番最初に、何も見ないまま死にたい。でも、絶望の中では希望が際立つことも事実で、私達は今、間違いなく、理想郷に住んでいるのだとかみ締めました。泣きます。(ブロガー・作家)
吉田尚記
この作品について湯浅監督がおっしゃった、「普通の人って、複雑じゃないですか」という言葉が忘れられません。「日本沈没2020」には、フィクションに慣れすぎてしまった私たちが気にしてしまう、「フラグ」という概念が一切ありません。全員に死亡フラグが立っているとも、立っていないとも言える。ここには、野生のフィクションがあふれています。(ニッポン放送アナウンサー)
植松晃士
一分一秒を無駄にはできない! 今を全力で生きることの大切を、改めて気づかせてくれました。(ファッションプロデューサー)
中西麻耶
自分の思っている日本人のイメージが、どんどん裏切られてしまうくらい、オープニングからショッキングな場面や出来事が繰り広げられ、いざ、大きな災害があった時に、こんなにも人間は「心」を見失ってしまうものなのかという恐怖心もありましたが、主人公の歩は高校生という若い年齢で、受け入れがたい現実と向き合いながら、懸命に生きる姿が印象的でした。
二重国籍の弟が、日本代表としてオリンピックに出場するシーンでは「国籍はどっちでも良かったけどね」と言っていましたが、その選択肢を与えられた時に「日本」を選んでもらえるような、そんな日本を私たちは、今後、どのように用意していくのか、近年、災害が日本を襲うことが多くなった今、私達は失っては再建し、より良い未来を創っていきたい、そう思いました。(陸上アスリート<パラ幅跳び>)
11月13日(金)全国ロードショー
原作:小松左京「日本沈没」(角川文庫)
監督:湯浅政明
キャスト:上田麗奈、村中知、佐々木優子、てらそままさき、吉野裕行、森なな子、小野賢章、佐々木梅治
アニメーション制作:サイエンスSARU
(C)“JAPAN SINKS : 2020”Project Partners
公式サイト:https://japansinks2020.com/