優希美青、映画「10万分の1」で大親友・平祐奈との共演に「すごく自然に演じられたと同時に、複雑な感情になった」
しっかりと自立した大人の女性に
――デビューして8年。女優としての経験を重ねて、駆け出しのの頃の自分と変わったなぁと思う部分はありますか?
以前は、見た人が分かりやすいお芝居を心がけていたんです。感情や仕草で「このコは今、辛いんだな」と分かってもらえるようなお芝居をして、現場でもそれを求められていました。でも、最近は自然体を求められることが多いので、自然ってなんだろうと考えるようになりましたね。
――2021年春には井上祐貴さんとのダブル主演を務めた映画「NO CALL NO LIFE」も公開されます。今回、演じたのは、親の愛を知らず、悲しい過去を背負った女子高生・有海という難しい役柄でしたが。
まさに自然体で挑んだのがこの作品で。監督に「役作りをせず、そのままで演じてください」と言われたんです。しかも「優希さんにはどこか闇を感じるので、そこを出してください」とも言われて(笑)。最初は言われていることが分からないまま現場に入ったんですけど、演じているうちに「この役は私のままなのかもしれない」って思い始めて。これまでは、“この役ならどうするか”を考えてお芝居していたんですけど、この作品は“自分ならどうするか”を大切にしました。無意識のうちにセリフを自分の言葉に直して言っていたらしくて、その場の感情で演じることができたんです。私自身、今までに知らなかった自分を知ることができた作品です。
――2020年も残りわずか。2021年はどんな年にしたい?
どの人が見ても、心に響くお芝居に憧れるんです。投げかけるお芝居、受け止めるお芝居、両方ができる人になりたいです。これまでは暗い役やおとなしい役が多かったので、明るい学園モノや同年代の方との現場で刺激を受けながらたくさん学びたいと思っています。プライベートでは、そろそろ独り立ちをしなきゃいけないなって思っていて、しっかり家事ができる、ちゃんと自立した大人の女性になりたいです。
ゆうき・みお=1999年4月5日生まれ、福島県出身。O型。第37回ホリプロタレントスカウトキャラバン2012でグランプリを受賞し、デビュー。主な出演作に「あまちゃん」(2013年、NHK総合)、デスノート(2015年、日本テレビ系)、映画「うちの執事が言うことには」(2019年)などがある。現在放送中のドラマ「赤ひげ3」(毎週金曜夜8:00-8:45、NHK BSプレミアム)に出演中。
■映画「10万分の1」
2020年11月27日(金)公開
●公式HP:https://100000-1.com/