中村倫也、佐藤浩市に“尋問”「ゴルフのアプローチショットの調節ってどういうふうに…」
もうすぐ還暦を迎える佐藤に尋問!?
佐藤が劇中で容疑者の役を演じているということで、俳優生活40周年、もうすぐ還暦を迎える佐藤を尋問(質問攻め)するコーナーも展開。波多野監督の「40年俳優をやってきた中で心に留めている監督の言葉は?」という質問に、「23歳の時、相米慎二監督に『ダメだ、ダメだ、ダメだ』と言われて『どうやったらいいんですか?』と聞いたら『てめえで考えろ!』って言われたこと」と回答。
勝地が「大きな壁にぶつかった時の乗り越え方」を問うと、「壁って、その時は気付かないんだよね。でも、思い起こしてみると、たぶん壁だった時期にちゃんとそういう作品や人に出会ってる。そういうことで救われたなというのはあります」と真剣に答えると、「深いです」と勝地も満足した表情に。
井之脇からの「もし役者をやっていなかったら?」という質問には、「最初の10年ぐらいは『いつでも辞めてやる』って思ってました。でも10年ぐらいたって『役者以外出来ないんだ』って気付いたら急に怖くなった。結局役者という生業しかないと気付けた」と30歳ぐらいの頃を思い出しながら回答。
真面目な質問が続いたが、広瀬は「好きな漫画は何ですか?」と質問し、思わず佐藤もズッコケたが、「ジョージ秋山さんの『アシュラ』というカニバリズムを描いていて、当時問題にもなった作品だけど」と好きな作品を挙げると、広瀬は「私もおすすめいいですか?」と言って、「金魚が人を食べちゃうんです!」と「渋谷金魚」という漫画を佐藤に薦めた。
続く中村は「ゴルフのアプローチショットの調節ってどういうふうにされてますか?」となぜかゴルフの質問を投げ掛け、「ちょっと待って! 役に対するアプローチだろ?」と佐藤が聞き返すと、「いやいや、グリーンに対する」とあくまでゴルフの質問だという中村。
真面目に答え始めるが、「こんな話、面白いのかよ!」とノリツッコミっぽく返して会場を和ませた。
西島は「今までで一番ツラかった現場は?」と質問。これに対し、佐藤が「みんな一緒だと思うんだけど、役者って現金な商売で、終わったらそのツラさを忘れるんだよね」と答えると、共感してキャスト全員が大きくうなずいた。
石田から「女性のしぐさで『これは好きだな』っていうしぐさを」と聞かれると、「せめて西島あたりまでにしてくれる?(笑)」と拒否しようとするが、「知りたいんです」と強く言われ、「女性が女性っぽいしぐさをしても何も思わないんです。化粧をしてるのに鼻をかんだり、人間っぽいところが見えたなってかわいく感じるんです」と照れながらもきちんと答えた。
最後は佐藤が「研ぎ済まされた、今までの日本映画にはないような質感のある作品になったと思います。犯人当てをするも良し、人間関係や背景的なことを考えながら見るも良し、いろんな見方がありますけど、ちょっとでも目を離すと付いてこられなくなるので、99分しっかりとスクリーンを見ながら満足して帰ってください。ここから渋谷の交差点は遠いけど、帰りに通ってみてもいいですよ」と見どころとメッセージを伝え、舞台あいさつを締めくくった。
◆取材・文・撮影=田中隆信
公開中
<キャスト>
佐藤浩市 石田ゆり子 西島秀俊
中村倫也 広瀬アリス
井之脇海 勝地涼ほか
<スタッフ>
原作:秦建日子
監督:波多野貴文
脚本:山浦雅大
【公式HP】https://silent-tokyo.com/
【公式Twitter】@silenttokyo2020
【公式Instagram】@silent_tokyo2020
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