――そういう意味では、曲ごとに歌声でいろんな感情や表情を見せてくれてますよね。2曲目の「Babylon」は三味線が入っていて、サウンドも含めて、また違った世界観が。
曲を提供していただいた桜村眞さんから「大平くんのギャップを見せられるような曲にした」って言われました。桜村さんとは一年ぐらい一緒に番組を担当していて、僕のことをよく知った上であえてギャップが出せる曲を作っていただいたのがうれしいです。
愛することの危うさが描かれている曲で、ストレートな表現になっていて僕は好きです。ライブで歌っているのが想像できる曲なので早くライブで歌いたいですね。
――3曲目の「冷たい雨」は失恋ソングですね。
はい、失恋すると一人で抱え込んでしまったりしますよね。いい思い出もあったはずなのに。
この曲は壮大なサウンドの中で自分の抑え込んだ気持ちを全部吐き出してくれるような曲になっているので、抱え込まずに、流した涙を大切にしてほしいなって思いが込められていますし、失恋した時に寄り添ってくれる曲になっています。
――ガラッと雰囲気が変わって、「Cage」ではカッコいい大平さんが感じられます。
アニメのオープニングになりそうなストレートなロックで、頂いた時に「これ、歌いたい!」って思いました(笑)。掛け声を入れられる瞬間もあるので、この曲もライブで一緒に盛り上がれそうです。
――ラストは「Moon Shadow」。
これも失恋ソングなんですけど、「冷たい雨」とは違うタイプで、すてきな思い出に変えられる曲ですね。写真立てに飾られている写真みたいな曲。思い出と共に自分を包み込んでくれるので、失恋ソングなのに温かい気持ちになれます。
――レコーディングではどんなことに気を付けましたか? ミュージカルで歌う時とはまた違う気持ちで臨んだと思いますが。
そうですね。ボイトレとか基本的なことはもちろん準備としてやってきましたけど、技術面ではまだまだこれから学ぶことも多いと思いますので、自分が今できることをやろうと思いました。
今までやってきたことが“お芝居”だったり、舞台の上で“想い”を伝えることだったので、自分の武器というか、できることは“想い”なのかなって。全曲、その曲ごとに想いを込めて全力で歌わせていただきました。
――レコーディングは順調に?
そうですね。「願い星」のレコーディングに天月-あまつき-さんが来てくださって、その時が一番ドキドキしました(笑)。でも、ボーカルディレクションをしてくださった姿がとても温かくて、そのおかげでリラックスして歌えました。
――ボーナストラックに大平さん自身が作詞をした「JOKER」(初回限定盤 Black Editionに収録)、「キミのいる未来」(初回限定盤 White Editionに収録)と作詞作曲をした「ありがとう 4」(club shu shu盤に収録)が入っていますが。
音楽が好きで、昔からギターを片手に作詞・作曲をしてました。「JOKER」は、僕はよく妄想をするんですけど、トランプを見て「これを題材に詞を書いてみたい」と思って書いた詞です。
“JOKER”っていう子の心情を描いたんですけど、少しセクシーな曲になっています。
「キミのいる未来」は緊急事態宣言中に書いた詞で、まだアーティストデビューすることを発表してなかった時だったので、自分のことを応援してくださってる方々に「明るい未来を作ってる最中だからね」って、言いたくて言いたくてたまらない気持ちだったので、その気持ちを詞にしました(笑)。
「ありがとう 4」は、昨年2月に25歳のバースデーイベントを開催して、その中でファンの方にワードを書いてもらって、それをランダムに引いて、そのお題で曲を作るみたいな感じでできた「ありがとう3」という曲を、あらためて手を加えて作り直した曲です。
収録されている5曲はもちろん、ボーナストラックもそれぞれ違う思いを込めて作ったので、楽しんでいただけたらいいなって思います。
12月16日(水)リリース
通常盤:2000円(税別)
初回限定盤 Black Edition:3000円(税別)
初回限定盤 White Edition:3000円(税別)
club shu shu盤(FC受注生産限定盤):6500円(税別)
【HP】ohira-shunya.com
【Twitter】@trampshunya