のんSPインタビュー「公園の遊具で一緒に遊んだりして、林遣都さんと心を通わせた(笑)」<映画『私をくいとめて』>
「独り善がりにならないように、見ている方がついていける表現にしなければいけない」
映画『私をくいとめて』は、脳内に相談役「A」が爆誕し、おひとりさまライフが板についた黒田みつ子(のん)が、ある日、年下の営業マン・多田くん(林遣都)に恋をしてしまう崖っぷちロマンス。原作は綿矢りさ、監督&脚本を大九明子が担当という映画『勝手にふるえてろ』タッグが再び組まれたことでも、注目されている。
「出演が決まってから原作を読ませていただいたのですが、とても面白くて、あっという間に読んでしまいました。感情描写がすごく繊細で、みつ子の嫌なところや弱いところ、チャーミングなところも含めて全部隠さずに描かれているので、自分のダメなところも肯定できるというか。みつ子に感情移入しているうちに自分の鬱憤が解消されていく感覚があって、映画もそういう実感のある作品になったらいいなと思いました」と、のん。
彼女が語るように、原作での繊細な感情描写は映画でも実写化されており、本作ではみつ子が感情を爆発させるシーンが多々ある。演じるうえで難しかったのではと問うと「感情を爆発させるシーンは、案配に気を付けなきゃと思いながら演じていました。普通以上に怒りが増幅してしまっているシーンが結構あるので、それが独り善がりにならないように、見ている方がついていける表現にしなければいけないと思っていて。観客の皆さんが共感できる部分に擦り合わせて演じました」と話す。