小池百合子からヒゲダンまで!? 清水ミチコ圧巻の武道館公演の模様がいよいよ放送
清水が導き出した知られざる「ヒゲダンあるある」とは?
「去年は立つことができなかった武道館ですが、今年はここに立つことができました。今日は2倍の拍手をください」とあいさつした清水に、会場からは万雷の拍手が鳴り響く。そして会場全体で恒例のウェーブを行った後は、彼女の真髄が堪能できるピアノ弾き語りパートへ。
10代から100歳代にわたる幅広い著名人の物まねを披露する「100年使える声の歌」、麻生太郎、田中真紀子、安倍晋三、小池百合子、朴槿恵らの物まねからなる「政治家指さん」、さらに憂歌団、森山良子、井上陽水、忌野清志郎といったネタが続き、改めて清水の物まねレパートリーの幅の広さを思い知らされる。
その後、タブラ奏者のU-zhaan(ユザーン)と、清水の実弟である清水イチロウが登場し、はっぴいえんどの「風をあつめて」などを演奏。さらに、中島みゆきの新曲を“勝手に”作ったという新ネタでは、まさかの題材を中島みゆきが歌いそうな壮大な曲調に乗せて熱唱。清水のマネジャーが本当の中島みゆきの曲だと勘違いしたほどの出来栄えに、観客も思わず酔いしれていく。
さまざまなアーティストの歌世界を清水なりに要約・アレンジする定番ネタ「作曲法」では、新曲としてOfficial髭男dismの「作曲法」を披露。清水ならではの細かいところに目を向けた解釈の数々は、「そうそう、彼らの曲はこんな感じ!」と共感してしまうほどに特徴を芯から捉えたものとなった。
アンコールでは、2020年10月に急逝した作曲家・筒美京平のヒット曲メドレーや、フランク・シナトラの名曲の歌詞を山手線の駅名に変えて歌う「My Rail Way」などをパフォーマンス。最後は、この日披露できなかった物まねレパートリーを一挙に放出し、出し惜しみなくライブを終えた。
物まねだけに頼らない多彩な“音楽表現”で、今回も観客を大いに笑わせた清水。もちろん、それらを成立させるだけの高い演奏力があってこそなのだが、そんなことを観客に感じさせることなく、軽やかに笑わせていく手腕は圧巻。当日参加できなかった人も、放送を通して彼女の芸の真髄を味わおう。
2月6日(土)夜8:00-10:00
WOWOWプライムにて放送
https://www.wowow.co.jp/release/005797