<おちょやん>「鶴亀家庭劇」千秋楽に拍手喝采!お茶の間を客席に変えた臨場感
杉咲花がヒロインを務める連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は一週間の振り返り)。2月12日放送の第50回では「鶴亀家庭劇」千秋楽の様子がおよそ10分にわたり臨場感たっぷりに描かれ、劇中劇の枠に収まらない笑いと感動を提供した。(以下、ネタバレがあります)
千代、千之助に宣戦布告!
第10週「役者辞めたらあかん!」(第46~50回/2月8日~13日)では、一平(成田凌)が座長を務める「鶴亀家庭劇」草創期のエピソードが描かれた。団員たちを「用なし」と見下す千之助(星田英利)に我慢できず、千代(杉咲)たちは座長の座を懸けて千之助との「どっちがお客さんを楽しませることができるか」の勝負に挑んだ。
そして、ほぼ千之助の一人勝ちのまま迎えた千秋楽。千代と香里(松本妃代)、小山田正憲(曽我廼家寛太郎)、ルリ子(明日海りお)は、徹夜でそれぞれの演じる役柄のプロフィールを考えるなどキャラクターを徹底的に突き詰めて臨んだ。
トリ演目「手違い噺」の幕が開くと、千之助はさっそく新たなアドリブを仕掛けてきた。アドリブと言っても千之助の場合、次の芝居のきっかけをすっ飛ばすこともしょっちゅうで、変幻自在に展開を変えていく。
これまではそんな千之助に手も足も出なかった千代たちだが、自分の役について掘り下げたことで、台本以外の展開になっても役の人物として動き、考え、喋れるようになっていた。小山田が「実はな、わしが好きなんは…男なんや」「ホンマに好きなのは嘉兵衛どの…あんたや」と千之助演じる嘉兵衛にとりすがったのを皮切りに、千之助が吹っ掛けてくる新たな展開を次々と打ち返していった。