「その女、ジルバ」に大和田獏が池脇千鶴の父親役で出演決定『娘の幸せが一番大事』
「いつまでも前向きにいることが大切」というテーマに共感
――「その女、ジルバ」の印象を教えてください。
ドラマを拝見していて、とにかく出演者の方々が素晴らしいなと感じていました。特に草笛光子さんは本当に相変わらずおきれいでお元気ですしね。僕も途中からではありますが、このドラマへの出演できるのをとても楽しみにしていました。
また「年を取ることは悪いことではない」「元気が一番」というドラマのメッセージが、今の世の中に合っているなと思います。僕も古希を迎えて感じることがたくさんありますが「いつまでも前向きにいることが大切」というドラマの大きなテーマにとても共感しています。
父親は娘の幸せが一番大事ですから
――笛吹達郎のイメージをどう捉えて演じられましたか?
“典型的なお父さん”というイメージです。お母さんは少し気が強いけれど「かかあ天下」ということでもなく、締めるところはしっかり締める…といったところがいいですよね。達郎は子供に対する愛情がとても深く、娘が心配で仕方がないお父さん。
特に娘の新は1回結婚目前で傷付いて、その後も東京で一人頑張っているんですから、なおさらでしょうね。家族への思いの背景には、震災の苦労をみんなで乗り越えていく中で、人が人を思いやり支え合うことの大切さを身に染みて実感したことが関わっているのかな、と。
――娘(大和田美帆)を持つ父親として共感するところはありますか?
そうですね…。うちも一人娘で、かつ新と同じような年代なので、その点で共感するところも多かったです。達郎と同じように、父親は娘の幸せが一番大事ですからね。
心の奥にあるものを「すっ」と表現される
――主演の池脇千鶴さんの印象はいかがでしょうか。
とにかく演技が抜群にお上手で、前々からすてきな女優さんだと思っていましたので、今回ご一緒できることを楽しみにしていました。実は、お会いした途端に池脇さんがまるで娘のように感じられて。
それはやはり池脇さんがちゃんと心のこもったお芝居をされていて、それがこちらにも伝わるからだと思います。役の心の奥にあるものを“すっ”と表現されるのが上手な方だなと。役に入り込み、共演者をドラマの世界に引き込んでくださるので、変な言い方にはなりますが、非常にやりやすいですね。
――「娘に対してとても優しいお父さん」という役柄についてはどう思われますか?
「その女、ジルバ」の世界観の中に優しいお父さんが出てきたぞ、と見せておかないとね(笑)。世の中のお父さんは、たぶん皆さんこんな感じだと思います、特に娘に対してはね。