<ザテレビニャン>ミキ・亜生「どんなネコだろうがかわいい」ネコ嫌いから“保護の亜生”になるまで
——最後に、“亜生のネコ”情報パーフェクト版として、それぞれ飼うに至った経緯と性格を教えてください!
助六(すけろく)
亜生:2015年のことですね、駐車場のブロック塀と家の間から鳴き声が聞こえたんです。当時は子猫の鳴き声を知らないから、ピィピィ言ってるし、鳥かなと思って。2メートルあるブロック塀を上って、狭い隙間に入り、助けたのが助六です。こんな名前ですけど、メスなんですよ。病院の先生がいい加減で、男の子やと教えてもらってたのに、3ヵ月後に「ごめん、やっぱりメスやった」って(笑)。名前の由来は、先輩からもらった助六寿司です。
性格は、とにかく1匹が好き。他の猫と遊びたがらないし、僕しかさわれません。唯一仲がいいのは銀次郎くらいで、他の子からは近寄られるのも一緒に寝るのも嫌がります。抱っこも嫌い。ツンデレのツンだけ、デレはほぼなし(笑)。
銀次郎(ぎんじろう)
亜生:子猫の世話の仕方を知らないから、当時隣に住んでたおばちゃんにいろいろ教えてもらっていたんですね。助六を拾った2ヵ月後かな、おばちゃんが「猫の声がする」と僕を呼びに来たんです。外に出たら、「地面から聞こえるねん」とオロオロしていて。よくよく聞いたら、マンホールから声がする。フタを開けて、腰までヘドロに浸かりながらそこにいた3匹を助けて、すぐ動物病院へ。でも2匹亡くなっちゃって、1週間入院して助かったのが銀次郎です。
性格は、優しい子です。何をされても怒らへんし、下の子の世話も焼くし。藤に尻尾をかまれても、怒らなかったくらい。今は下の2匹がうわーっとじゃれてきますが、嫌がるそぶりもありません。寝るときは僕の布団に入ってきて一緒に寝てくれるし、一番懐いてます。ただ、長時間の抱っこはできません。
藤(ふじ)
亜生:藤と出会ったのは、2018年。昔バイトしていた漫画喫茶の後輩から「駐車場に猫がいるんですけど、どうしたらいいですか」と連絡が来たんです。大阪って実はイタチが多くて子猫は食べられちゃうから、「保護しておいてくれへん?」と頼んだら、「僕、猫アレルギーなんです」と。「手袋して捕まえて、段ボールに入れてバックヤードにおいといて」と伝えて、最終の新幹線に飛び乗って東京から大阪に向かい、引き取ってきた子です。
性格は、犬みたい。他の猫も好きだし、遊びに来た人にも寄っていってゴロゴロ言います。でも抱っこは嫌いで、都合のいい時だけ抱かせてくれます。魔性の女タイプです。誰にでも懐くのに、助六とだけはめちゃくちゃ仲が悪いです。
兆猛(ちょうもう)・丹猛(たんもう)
亜生:去年の自粛期間中の話です。釣り仲間から「段ボールに猫3匹入っているんだけど、どうしたらいい?」と連絡が来て。そのうち1匹は通りかかったバイカーの人が連れ帰ってくれたけど、あと2匹いると。当人は犬を飼ってるし、猫アレルギー。深夜1時くらいだったかな、車で千葉まで引き受けに行きました。その後検査したら、猫エイズで陽性が出ちゃって。病気の子だと医療費がかかるので、さすがに人にはあげられないなぁと。ところが3ヵ月後に再検査してみると、陰性になったんです。親が猫エイズの場合、移行抗体の影響で陽性になって、のちに陰性になることがあるのだとか。その頃には他の猫と仲良くなっていたので、うちの子にしました。
2匹とも、ただただやんちゃです。寝てる猫に飛びかかったり、いろんなとこに乗ったり。僕がいない時は彼ら専用の部屋にいてもらうんですけど、室内はぐっちゃぐちゃです。ちょっと落ち着いてほしいくらい(笑)。
<取材・文=篠崎美緒/ペットモデル協力=アニマルプロ株式会社>