たけし主演ドラマ「破獄」に橋爪功、松重豊ら追加キャスト決定
'17年にビートたけし主演で放送される「テレビ東京 ドラマ特別企画『破獄』」(テレビ東京系)の追加キャストが決定した。
同ドラマは、は、読売文学賞を受賞した吉村昭の同名小説(新潮文庫刊)が原作で、脚本・池端俊策、監督・深川栄洋によって30年ぶりにドラマ化。すでに“監獄の守り神”として絶対的自信を持つ看守・浦田進役をビートたけしが、また浦田と対決する、脱獄犯・佐久間清太郎役を山田孝之が演じることが決まっている。
今回発表されたのは、小菅刑務所長・大田坂洋役に松重豊、札幌刑務所長・仁科久役に寺島進、通訳・田島公平役に渡辺いっけい、網走刑務所・看守部長・泉吾郎役に勝村政信、網走刑務所専任看守・藤原吉太役に池内博之、網走刑務所 看守・野本金之助役に中村蒼、ビートたけし演じる浦田を高く評価している網走刑務所長・貫井千吉役に橋爪功。豪華な面々が名を連ねた。
■橋爪功コメント
私、吉村昭さんの大ファンでありまして、以前といってもかなり昔ですが、32年前に放送したドラマ「破獄」を見て圧倒されたことを何故か昨日のことのように覚えています。
その後、やはり吉村さん原作の「海も暮れきる」というドラマに尾崎放哉役で出演し、その作品もやはり強烈な思い出として私の中に残っています。とても稀有(けう)なことです。
何度かお酒のお供をし、たくさんのお話しを伺い、ご自宅にも押し掛けた私に、今回「破獄」出演のオファーがありました。断るわけがありません。完成した作品はまだ見ていませんが、撮影中私の耳には吉村さんの物静かな声がずっと聞こえていました。もう一度お酒を飲みながらこの作品を一緒に見られたらどんなにいいかと些か感傷にふけってしまいました。
今回たけしさんも山田君もまさにドンピシャの配役で今から出来上がりをわくわくしながら待ち望んでいます。
■松重豊コメント
監督と役者、役者と役者、どちらの関係においてもたけしさんとのお仕事は刺激的で、役者というお仕事の原点に返るひとときでした。
■寺島進コメント
たけしさんとの共演は久々で、とても良い緊張感で撮影をやらせていただきました。
■渡辺いっけいコメント
僕が演じる日系人通訳は非常にクレバーな性格という設定なんですが、たけしさん演じる主人公が米軍の将校にしっかりと自分の意見をぶつけ始めるので、かなり慌てることになります。状況設定も含め、興味深い役どころでした。
個人的には、たけしさんと山田君のシーンが楽しみでしょうがないです。山田君がこの囚人役をどう演じるのか、たけしさんがそれをどう受け止めていくのか、非常に興味深いです。
■勝村政信コメント
看守という役を演じることはなかなかありません。時代や、地方独特の考え方もあり、監督の要望で、軍人に近いキャラになりました。あまり演じたことのない苦手な役だったので、新鮮ではありました。
破獄ですから、やはり山田くんが演じた複雑で強靭(きょうじん)な役柄でしょう。その脱獄犯と、たけしさん演じる看守長との奇妙な関係が、不思議で非常に面白いです。僕らも実際に最強寒波が来ていた、網走のろう獄でロケを敢行しました。その臨場感もぜひ見ていただきたいです。
■池内博之コメント
看守役というのは初めて演じました。実際、網走監獄での暮らし、仕事というのは、当時の時代背景の中では、非常に大変だったと思います。
この作品で破獄する佐久間、それに翻弄(ほんろう)されていく看守たち、佐久間と浦田との深い絆、佐久間がどのように脱獄したのかにも注目して見ていただければと思います。
■中村蒼コメント
どのシーンも緊張感が漂っていてとても刺激的な空気感の中お芝居することができました。僕の演じた野本という人間は佐久間に翻弄されていきます。たけしさんと山田さんと面と向かってがっつりお芝居をさせてもらえてとても光栄でした。
登場人物のみんなが、その時代に必死に生きて闘っています。そんな力強い姿を見てきっと明日を生きる力をもらえると思います。
'17年、テレビ東京系で放送