上野樹里&時任三郎クランクアップ、涙ながらに「本当にありがとうございました」<監察医 朝顔>
自分は何ができるんだろう
続いて上野は「皆さん、お疲れさまでした!1年たってしまいました。あっという間ですね。日々、妥協せず、自分のできることを精いっぱいやりながら、ちゃんと言いたいことを言って、ほどよくぶつかりながらも(笑)、調和が保たれていて、自分以外のことでも誰かのことを支えて、とにかくみんながお仕事に真っすぐで健やかなチームでした。
人間なので当然、コンディションが良い時もあれば良くない時もあって、でも、みんながその日のベストを尽くして、助け合って前に進んで、そんな日常とチームの魅力が、そのままドラマに反映されていたと思います」と、感慨深く長期にわたった撮影を振り返った。
また上野は、東日本大震災への思いも明かした。「東日本大震災が起きてから10年になりますが、10年前の震災があった時に私は、それこそ時任さんがお父さんという役でドラマの撮影をさせていただいていました。
その時は、被災した方々や場所に、自分は何ができるんだろうってすごく苦しかったです。『監察医 朝顔』は被災された皆さんにとっても何か感じていただける作品になったと思います。
それだけでなく第2シーズンは、新型コロナウイルスで大変な状況もあって、そんな中で、生きるということや当たり前の日常というのがいかに素晴らしいかということを、朝顔を通して少しでも伝えられたのではないかなと思っています。
『監察医 朝顔』に出合えたこと、そして陸前高田の方々にも出会えたことで、自分が役に立てなかったという、あの時のあの気持ちが救われたというか…この作品に出合えて、ようやくいろんな方の役に少しでも立てたんじゃないかなと、今、とてもうれしく思っています。皆さん、ありがとうございました。本当にありがとうございました」と、途中からは大粒の涙をこぼし、思いの丈を明かした。
「監察医 朝顔 第2シリーズ」最終回は、3月22日(月)、放送時間を拡大し、夜9時から10時24分までの放送。