<天国と地獄>最高視聴率&世界トレンド1位! 綾瀬はるか&高橋一生へのスタンディングオベーションが鳴り止まない
あのシーンもこのシーンも…「傑作」だった
テレビ画面に向かって、拍手をしてしまった。作品を見続けてきた多くの視聴者たちもきっと同じ表情で手を叩いているに違いないと感じ「素晴らしい作品と出会えて良かった…」と思える時間が流れた。
毎週楽しみだったドラマの最終回を見たあとに、この「出会えて良かった…」という感情が湧き出てきたとき、人は「傑作!」のハンコを心の中で押印するだろう。見る者に多くの感情を抱かせてくれるのが「傑作」の条件とするならば、「天国と地獄」においての見どころは、数え上げればキリがない。
視聴者は、彩子(綾瀬)と日高(高橋)が入れ替わって見た目と内面のズレに戸惑う姿に笑い、猟奇的殺人の謎に震えて、河原(北村一輝)の執念に顔をゆがめた。また、彩子を近くで見守る陸(柄本佑)と八巻(溝端淳平)の身を案じたり癒されたり、師匠・朔也(迫田孝也)の悲しい運命に泣いた。最終的に、終始貫かれていた彩子の正義感と、日高がひた隠してきた兄・朔也への思いを感じて、作品の奥深さに感嘆するしかなかった。ここまで様々な感情を抱かせて「傑作」でないはずがない。
「彩子と日高の結婚編が見たい!」の声も
放送中盤までは、綾瀬はるかと高橋一生の“入れ替わり”演技に称賛の声が集まったが、魂が元に戻ってからの2人がまた最高だった。
一度入れ替わってしまった以上、お互いの境遇を理解し、この状況であればどんな行動をするかなどの想像までできてしまう関係に昇華。刑事と殺人鬼、女と男が入れ替わるとして始まった物語の行きつく先が、ここまで人間愛を凝縮した関係性になるとは。
世の中に、クウシュウゴウ(=空集合)だと自覚して虚しい思いで生きる者がいることを知った後の2人の目の演技、顔の表情、裸足で息を切らして走る姿など、どこを見ても全力の表現力。綾瀬と高橋が出会うべくして出会った素晴らしい初共演作品になっていた。
Twitterでは「朝から何度も録画見てる…完全にロス」「えっこれ続編期待していいってこと?」「彩子と日高の結婚編が見たい!」「陸が大好きだったよ」「セク原、いいやつだったじゃん(涙)」など、楽しかった視聴習慣を振り返る投稿が止まらない。
「天国と地獄 ~サイコな2人~」は、ParaviやTVerでの配信のほか、2021年9月29日(水)にDVD&Blu-rayが発売される。
◆文=ザテレビジョンドラマ部