ユースケが“日本一不運な刑事”に!「碓氷弘一シリーズ」ドラマ化
【ユースケ・サンタマリアコメント】
刑事役での主演は12年ぶりだったんですが、久々の刑事役だという思いは全然なかったですね。それよりもこれまでの2時間の刑事ドラマに新しい要素を加える、という思いが制作陣にあったので、その意欲に惹かれました。
僕は、そういう新しいことをオファーされることが本当に多くて「パイロット版の男」と呼ばれてるんだけども(笑)、実は僕自身も嫌いじゃない。一番にやるというのは何も色がついていないし、自分がちょっとした指針になれるというのはすごく好きなんです。
僕が演じた碓氷は、なんと家庭の事情で捜査一課から装備課に希望して異動している。元同僚には「なんだ、アイツは」と疎まれている普通の刑事なんです。だから、捜査の仕方も普通なんですが、今回は相武紗季ちゃん演じる紗英のプロファイリングに助けられて犯人を追いつめる。
要は周囲の人間に助けられる才能がある男なんです。そんな人との交わりによる化学反応で事件を解決する、という描き方がすごく面白いと思いました。原作では、碓氷のバディが何人も代わって、その都度バディの力を借りて2倍、3倍と力を出している。だから、僕としては連ドラになって欲しいという夢があるんです。
毎回バディが代わって違う化学反応を起こす、というドラマってなかなかないでしょ?
刑事ドラマといえば、「相棒」の右京さんのように頭のキレる主人公がいるパターン、捜査一課を群像劇として描くパターンがあります。今回の作品はその中間、そこが面白いと思います。思った以上にいい作品になったので頑張った甲斐がありました。ぜひご覧になっていただきたいですね。
【相武紗季コメント】
紗英という女性はプロファイラーとしての才能はある一方で、自信のない女性だと思いました。能力を発揮するプロファイラーの紗英とプライベートの天然な紗英、そのギャップが出来るだけ大きくなるように演じました。
科警研の研究員ですが、捜査一課に派遣され現場に立ち会い、事件を追っていくのは純粋に楽しかったです。私自身、初めての刑事ドラマだったので台詞の言い回しで難しいと感じるところがありましたが監督や共演者の先輩方にいろいろ教えていただきました。
ユースケさんはとても優しく、現場でコミュニケーションをとって下さいましたので、撮影はとても楽しかったです。