――4月11日(日)、18日(日)の2週にわたり放送される「放送1000回SP」の内容は?
95年10月に番組がスタートして26年目。4月11日(日)は(放送)999回になります。今回1000回スペシャルということで、第1回から「ザ・ノンフィクション」が何を描いてきたのか、何を伝えてきたのかを検証します。
番組は、その時代を生きる人々の「心」を描いてきましたが、我々が1000回を振り返ると、やはり東日本大震災が大きくて。この26年でいうと、震災の後は日本の空気も人々の価値観も少し変わったので、番組が目を向ける題材も変わってきました。ですので、前編は95年10月から震災まで、後編が震災以降をまとめて、前後編で振り返ろうと思います。
――放送1000回を迎えたことについて今のお気持ちを教えてください。
僕もテレビマンとして、本当にすごいことだと思います。一つの番組が26年、日曜日の午後に変わらず、ほぼ毎週続いてきた。それも長尺ですからね。テレビからドキュメンタリー番組が姿を消していく中、「ザ・ノンフィクション」だけは残り続けて1000回を迎えたという事は本当にすごいことだなと。
これまでこの番組に携わってきた制作者の方々や、見てくれた方々の支持があったからこそ、今も続いているんだろうなと思います。あと、この1年半くらいドキュメンタリー番組の視聴率がいいので「時代が来たな」と、少し思っています(笑)。
視聴者層も、かつては50代、60代、特に女性の方が中心でした。むしろそこに向けて作っていた部分もありますし、ドキュメンタリーの制作者って経験が大事なので、テレビの制作者のなかでは比較的高齢なんですよ。
ですが、おそらくそういう時代じゃないな、というのを、僕も数年前から薄々気づいていて。今は35~49歳の女性、いわゆるF2が中心になり、35歳未満の女性を表すF1と、F2が横並びトップということも珍しくありません。
かつてはF1、F2がトップになることはあまりなく、確実に視聴者層が若返っていて、より広い世代に見てもらえるようになってきたので、いい流れで1000回に来たなと感じています。
毎週日曜昼2:00-2:55
フジテレビで放送