――この話を最初に聞いた時、泉澤さんはいかがでしたか?
泉澤陽子氏(以下、泉澤氏):日本でも“3組に1組が離婚する”といわれているくらい(離婚は)身近なことだと思っていて、「夫婦で離婚を考えたことのない人っていないんじゃないかな?」って。なので、(お話を聞いて)誰もが身につまされつつ、身近に感じられるテーマとして面白おかしくドラマにできるのではないかと感じました。
――北川景子さん、永山瑛太さんをキャスティングした経緯がありましたら教えてください。
植田P:咲の「気が強いんだけど寂しがり屋」というキャラクターを、北川さんに演じてもらいたいという思いが企画から実現までに3年かかりました。北川さんのように本音をばさばさ言っても許される説得力のある役柄を演じられる女優さんってなかなかいないと思っているんです。
また、瑛太さんですが、彼には「最高の離婚」(2013年フジテレビ系)という大名作があるのですが、あのキャラクターとは全く違う、真逆の“自衛隊キャラ”を演じてもらいたいと思っていたのです。瑛太さんは「オレンジデイズ」(2004年TBS系)という作品で知ったのですが、実は瑛太さんって男っぽい方で、その男っぽさもドラマで生かせないかと思っていたんですよね。
そこである時、咲のような美女を演じる北川さんと、瑛太さんが野獣を演じるという組み合わせを思い立ち、その面白さにこだわって、お2人のスケジュールが合うのを2年くらい待ちました。
――泉澤さんが脚本でこだわっている部分がありましたら教えてください。
泉澤氏:オリジナルのドラマを書かせてもらう機会っていうのは初めてくらいのことなので、プレッシャーも感じつつ、楽しんで書かせていただいています。
TBSさんの火曜ドラマのような作品も好きなのですが、今回は金曜ドラマの枠なので、大人が見ても楽しめるような、けっこう深い部分まで話を作っていくということを意識して書いています。
キャストが決まったことでイメージできる部分が広がったので、2人が言って面白くなるようなことを書くようにしています。個人的にコメディー要素も好きなので、いっぱい入れていきたいと思いつつ、本質はラブストーリーなので、“キュン”とする部分は大事にして、そのバランスに気をつけて描くようにしています。第1話ラストで紘一が咲を助けるシーンは、お薦めです。
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