<おちょやん>ヨシヲ“最後の笑顔”に視聴者、涙…「『姉やん』聞くだけで泣けてくる」
杉咲花がヒロインを務める連続テレビ小説「おちょやん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は一週間の振り返り)。4月15日放送の第94回では、終戦から3年、やっと満州から帰ってきた寛治(前田旺志郎)が千代の弟・ヨシヲ(倉悠貴)の消息をもたらした。寛治の記憶の中のヨシヲに、視聴者から感動の声が上がった。(以下、ネタバレがあります)
「姉やんが待ってる。行け!」
第19週「その名も、鶴亀新喜劇や」(第91~95回/4月12~16日)では、千代(杉咲)たちの新たな劇団「鶴亀新喜劇」の草創期が描かれている。劇団が始動し始めたある日、寛治がひょっこり帰ってきた。
初めは、満州でのことについて一切話そうとしなかった寛治。そんな寛治がポケットから取り出したのは、かつて千代がヨシヲに渡したはずのビー玉だった。寛治はぽつりぽつりと話し始めた。
満州で寛治が博打に負けて絡まれているところを救ってくれたのが、歓楽街で飲み屋さんの店長をしていたヨシヲだったという。
大阪からやってきた寛治から、「あの、ええ女優さん、今どないしてる?」と千代について聞きたがったヨシヲ。寛治が千代についてよく知っていると話すと嬉しそうな表情を浮かべ、寛治が「仕送りも女と博打にみんな使てしもた。もう千代さんに合わせる顔あらへん」とうなだれると「そないなこと気にせえへんって、あの女優さんは!」と笑顔を見せた。
そのヨシヲは終戦前夜、寛治に終戦が近いことをこっそり教え、「お前はすぐに行け。絶対日本に帰るんや」と寛治にビー玉を託した。寛治が「ヨシヲさんですか?」と聞くと、「心配いらん。姉やんやったら『あほやなぁ』言うて、お前のこと許してくれる。あんだけひどいことした俺のことさえ、許してくれたんさけ。生きて帰るんや。姉やんが待ってる。行け!」と送り出した。
その後、寛治は収容所を経て、帰国。途中、ヨシヲが人を助けようとして銃弾に倒れたと聞いたという。話を聞いた千代は「おおきに寛治。ヨシヲとの約束守ってくれて。生きて帰ってくれて…おおきに」と涙を流した。