安田顕 コメント
「宇宙人役といったら安田さんしか思い浮かびません!」というラブコールをいただいて、ありがたく出演させていただきました。この番組は、地球全体を俯瞰(ふかん)したとき、宇宙人にはどう映るのかを、やわらかく、おもしろく、興味深く描きます。根底に、「地球に暮らす生きとし生けるものすべてについてフラットに考えよう」という大きなテーマがちゃんとあって、どうすればそのことに興味を持ってもらえるだろうと考えて作られた番組なんです。そこがとてもすてきだなあと感じましたね。
今回の宇宙人の格好も、考えてみれば我々地球人が想像力を働かせて生み出したもので、先人たちの想像力が脈々と受け継がれてきた証しです。そういう意味でも、二重三重に楽しんでいただけるのではないでしょうか。
今回は、SDGsの観点から「食」を取り上げています。恥ずかしながら、日々の生活の中で、無駄に食べていることもないわけではないし、エコへの関心も「昔よりは…」といったレベルです。ですがこの番組を通じて、ほんの少しでも理解を深めて食べ物をいただくことで、何か変わるように感じました。
さらに、100年後200年後、皆が共に地球で生きていくにはどうすればいいのかを考えてみるきっかけをいただいたように思います。「笑いながらテレビを見ていたら、気づいたら1ミリ意識が変わっていた」という番組だと思いますので、ぜひご覧ください。
壇蜜 コメント
“宇宙人の目線”という、とてもニュートラルな視点で地球を見てみる難しい役どころで、「これまで見たことがない地球を珍しがる宇宙人」を、私なりに演じてみました。安田さんはじめ共演者の皆さんのおかげで収録もつつがなく終わってほっとしました。
とはいえ、番組で登場する地球の情報は真実です。飽食の一方で、たくさんの人が飢餓で亡くなっていることも真実。そう考えると、この地球では大きな矛盾が生じていて、そこに興味を持つ異星人がいても不思議はないですよね。番組をご覧になった方が、その矛盾を解消するために、自分も何かできないだろうかと考えるきっかけになればうれしいです。
私自身も、番組を通して気づかせていただいたことがたくさんありました。例えば、湿気てしまったおせんべいだって、何か一工夫すれば食べられるのかもしれません。ですが、その一工夫をする力が、今なくなっているんです。手間を省いた結果、食べ物を無駄にしてしまっている…。私自身も反省すべきだと思いましたし、知識も増やしたいなと感じました。
この番組をご覧になる皆さんにも、どれだけたくさん食べられるかを競うお祭りがある一方で、地球の裏側では真逆のことが起きているという現実を、ぜひ知っていただきたいですね。そして、これからの時代、できるだけおだやかに味わうということの大切さを感じ取っていただけたら思います。感染症が拡大していく中、食を楽しみたいという思いはどんどん強くなるでしょう。だからこそ、矛盾に気づき、自分なりのおだやかな楽しみ方を得ていただきたいなと思います。
5月5日(水・祝)NHK総合 夜8:15-8:55
■いとしの地球アワー
宇宙人MC:安田顕、壇蜜
宇宙人アナウンサー:森花子アナウンサー
地球人ゲスト:河北麻友子、後藤拓実(四千頭身)
■地球大法廷
ミジンコ裁判長(声):薬師丸ひろ子
原告代理人:朝倉あき
被告:近藤春菜(ハリセンボン)