主演・高畑充希 コメント
――本作のオファーを受けた際のお気持ちや、WOWOW初の主演を演じられることについての意気込みをお聞かせください。
WOWOWはいつも丁寧にドラマを制作されている印象があったので、お話をいただけてとても嬉しく思いましたし、大変光栄です。私の周りにも、WOWOWドラマファンが沢山居まして、「楽しみにしてるよ!」と言ってもらえているので、じわじわとプレッシャーも感じつつ、「頑張らなきゃ!」という思いです。
こんな時期ですが、なんとか全編京都で撮影出来るということで、その喜びを噛み締めながら、私もこのチームの皆さんと丁寧にドラマを作ってゆきたいです。
――脚本を読まれた際の印象はいかがですか。
このお仕事をしていると、“人としての正解”と、“芸術としての正解”が食い違う場面に時々遭遇します。人としてはこれやっちゃうとまずいけど、芸術としてはこの選択したいよね…!というような。
今回の作品はその狭間でみんなが少しずつズレて行く様が怖くもあり、少し可笑しくもあり。私自身の役柄もとても難しく、不安が大きいですが、つい先日まで舞台で演じていた役に引き続き「望まない妊娠をしている女性」という役で、不思議なご縁を感じています。
この作品は、「京都で撮れなきゃ意味がない!」と思うほど京都の美しい街並みが主役のような作品なので、脚本の世界に美しい風景が合わさったら、どんな素敵な画になるんだろう…と、とても楽しみです。
――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします!
全5話、皆さんに楽しんでいただけるような素敵な作品になるよう、頑張ります。お楽しみに!
原作者・原田マハ コメント
――「異邦人(いりびと)」がWOWOWでドラマ化されることについてのお気持ちや、期待されることなどをお聞かせください。
私にとって京都は永遠の憧れの美の象徴です。その場所を舞台に、アーティストの才能と美の本質を見抜く眼力を持った主人公・菜穂が、運命に抗いながら強く生き抜いていく姿を描いたのが本作です。
映像化にあたり、偽物ではない京都の美を存分に取り込んで欲しいと、私自身も監修に関わりました。主演の高畑充希さんは、凛として強く美しい主人公を演じてくださることと期待しています。
演出の萩原(健太郎)監督は、みずみずしく、また深い洞察力を持って、京都に生きる人々を描き出してくださるでしょう。京都の美とそこに潜む人間ドラマを存分に堪能できる一作の誕生を、心待ちにしています。