“全国大会の先”を知る2人が挑む4thシーズン
――お2人は2020年12月から上演された「ミュージカル『新テニスの王子様』The First Stage」にも出演されていましたが、改めて今回の4thシーズンで反響や手応えはありますか?
今牧 僕はいろいろな方に「『新テニミュ』のときから成長した」と言っていただきましたし、自分でも成長を実感できるところが多々ありました。歌などの表現力も前回より上がったかなって。いい意味でゆとりも生まれました。
山田 「新テニミュ」は「テニミュ」で描かれる全国大会を終えた後の話から入っているので、正直不安もありました。ですが逆に、全国大会の先を知っている僕らにしかできない作り方もあって。
今牧 そうだね。
山田 考え方が変わって、全国大会の先を経験した僕らだからこそ、また真剣に向き合い直して頑張らないとな、と。まだ4thシーズンの反響は感じられていませんが、全公演を走り抜けたときに初めて感じるのだと思います。
――リョーマや手塚は共に圧倒的な存在感が必要なキャラクターですが、その存在感を出すために気を付けていることはありますか?
今牧 立ち方や目線、仕草、全部に「こいつ、ただものじゃないな」という感じを出したいなと思っています。他のメンバーが試合をしているときも、キャラクターによっては立って応援して、身振り手振りを大きく出していけるんですけど、リョーマや手塚は座り方や仕草、目線で表現するようにしています。リョーマだったら、浅く腰掛けて足を伸ばす…というように。それで、誰かが技を決めたときは前のめりになってちょっと腰を引くとか、そういう仕草で表現しています。
山田 大きく動けないなりに、こだわっています(笑)。僕は、稽古中や現場に入ってからは、テニスのことしか考えないようにしています。それが一番手塚らしさ、手塚国光の色が出てくる瞬間なのかなと自分の中で捉えていて。自分自身が手塚と真逆の人間なので(笑)、入ったらテニスのことだけを考えるようにしています。
■ミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン 青学(せいがく)vs不動峰
【公演日程・劇場】
・大阪公演(メルパルクホール大阪)2021年7月30日(金)~8月8日(日・祝)
・東京凱旋公演(日本青年館ホール)2021年8月20日(金)~29日(日)
※東京公演、熊本公演は終了しました
【脚本・演出】三浦香
【音楽】Yu(vague)
【振付】遠山晶司(梅棒)
【出演】
<青学>
越前リョーマ役:今牧輝琉、手塚国光役:山田健登、大石秀一郎役:原貴和、不二周助役:持田悠生、乾貞治役:塩田一期、菊丸英二役:富本惣昭、河村隆役:大友海、桃城武役:寶珠山駿、海堂薫役:岩崎悠雅、堀尾聡史役:りょうた、加藤勝郎役:白石寿、水野カツオ役:市川愛大
<不動峰>
橘桔平役:GAKU、神尾アキラ役:毎熊宏介、伊武深司役:土屋直武、石田鉄役:柊太朗、桜井雅也役:深澤悠斗、内村京介役:菊池颯人、森辰徳役:Rayshy
井上守役:北代高士
越前南次郎役:中河内雅貴
テニミュボーイズ:大野紘幸、黒条奏斗、玉元風海人、中嶋健、濱屋拓斗