これまでにリリースイベントを多く開催していた理由
5年間、麻倉を支えてきたのはファンの存在。大きな会場でのライブももちろんだが、リリースイベントのような小規模なイベントも好きな麻倉にとって、コロナ禍で思うようにイベントを行うことのできない現状は寂しいようだ。
「コロナ禍を経て、より繋がりを感じたいと思うようになりました。大きな会場でイベントをするのももちろん素敵でありがたいことだけど、一人ひとりの顔や表情から感じるものもすごく大切で。オンラインでもいいので、今年はもう少し小規模なイベントや、一人ひとりとコミュニケーションを取る機会を増やしていけたらいいなと思っています。私はアットホームな空間が好きなので、リリースイベントも多く開催していたんですよ。いろんなところに応援してくれる人がいるということや、どんな人に応援してもらっているのか、私のパフォーマンスをどんな表情や仕草で観ているのかを、肌で知ることができるから。この温かい空間を作ってくれる人たちがどんな人かを知ることで、もっと喜ばせてあげたいという気持ちになるんですよ。それができない今、すごく寂しいです」
ファンとの距離を大切にする麻倉。そんな彼女が感じる、“ファンが求める麻倉もも”像は5年間で変化しているのだろうか?
「昔はかわいい中にあるクールさとか、ギャップを求められているのかなと思っていたのですが、最近はやりたいことをやっている私の姿を喜んでくれている印象です。私自身も年齢や経験を重ねていく中で、自分の芯のようなものが出来上がっていって、その芯さえブレなければある程度好きなことができるんだってことに最近気づき始めて。自由度が上がって楽しいなと思っているんです。だから私は私で好きなことをして、そんな私の姿をファンの方が楽しんでくれて……ってお互いがお互いを幸せにしていけたらいいなと思っています」
変化を恐れずに新たなことへの挑戦
最後に、「今が安定期」だという5周年を迎える今年、そして今後の目標を聞くと。
「曲で言うと、最近は大人っぽい曲が多いので、このあたりで初期に歌っていたようなめちゃめちゃポップなかわいらしい曲も歌いたいなと思っています。安定していることはいいことだけど、安定だけじゃいけない。今後は殻を破って新たなことにも挑戦して、いろんな自分を見せていきたいです。特に今年はソロ活動5周年イヤーなので、今までやってないこともやってみたいな。絶賛考え中なのですが、皆さんを驚かせられたらいいなと思っています」
(取材・文/小林千絵)
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麻倉もも オフィシャルホームページ
https://www.sonymusic.co.jp/artist/asakuramomo