「SUPER RICH」イントロダクション
氷河衛(江口のりこ)は、電子書籍を手がけるベンチャー企業「スリースターブックス」の代表取締役CEO。裕福な家に生まれ、これまでの人生においてお金に困ったことは一度もない。「お金があれば何事も解決できる」と考えており、より多くの利益を出すため、せわしなく働く日々を送っている。
その年を代表する女性起業家に贈られる「プラチナ・ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど社会的に評価されている衛だが、幼少期に両親を亡くした寂しさや悲しみから心を閉ざし、お金はあるが愛に飢えた人生を過ごしてきた。友人もおらず孤独な衛が唯一心を許した相手が、大学時代に出会った一ノ瀬亮(いちのせ・りょう)であり、彼と二人三脚で立ち上げ成長させてきた「スリースターブックス」は、衛にとってまさに人生そのもの。しかし、会社をより大きくするため奔走する衛の前に、会社の経営を揺るがすような危機が次々と訪れることとなる。
周囲に弱みを見せることなく、孤高の女社長として社会で闘い続けてきた衛が衝撃的な出会いを果たすのが、「スリースターブックス」のインターンに応募してきた一回り年下の専門学生・春野優(赤楚衛二)。
両親と妹の4人家族で愛情にあふれた家庭で育ったが、長年、実家の経営状況は厳しく、手に職をつけるために東京の専門学校へ入学するが、アルバイト代をやりくりしてなんとか生活している状態。「スリースターブックス」が学歴不問のインターンを募集することを知り、人生を変えるために意を決して応募する。確固たる意志と行動力を持ち合わせており、時に大胆な行動をとって衛を驚かせることも。どうして衛にこんなにもついて行くのか、その理由は物語が進むにつれて明らかになっていく。
優のかわいらしい笑顔や人なつっこさが、仕事に忙殺され、氷のようにいてついた衛の心に、春のような暖かさを与えていくことになる。