川上奈々美が俳優名を“川上なな実”に改名、2022年に自伝的小説・写真集・写真展・映画を展開「マッコイ斉藤さんに見てもらいたい」　さらば森田からの応援も

芸能一般

2021/08/23 20:05

映画製作の発表も「引退までの一年間の自分」

そして、ドキュメンタリー映画「裸を脱いだ私(仮)」の製作発表も。脚本家や女優としても活動する灯敦生氏が監督を務め、記者会見中にも撮影が行われていた。
川上は「今回映画を撮るってなって、今年1月に(AV女優とストリッパーの)引退を決めたんですね、自分の中で。4月に引退発表をして俳優業に専念するってお伝えしたのですが、そこから引退までの一年間の自分を撮影したいなと思って、機材をそろえました。毎日カウントダウンのつもりで10年間の習慣がなくなるのはどういう感覚なのかと思って」とコメント。
続けて、「私自身は俳優業に専念して、一生エンタメに携わっていきたいなと思っているので、今しか撮れない景色、今しか見えない景色だと思っているんです。浅草ロック座に立っていたり、AV撮影をしていたり…そういうものを残して、世に伝えたいなって。それと自分自身の背中を押したかった。変えたかったんです、自分自身を。そして誰かの背中を押す手助けになったら」と打ち明けた。

進行中の映画は「結末が今も変わっている」

映画にした理由は、「私自身、目の前が真っ暗になった時に映画陣の方にすごく救われたんです。たくさんの映画作品にも救われて、映画に携わっていきたいという思いが強かったので、今回自分で映画を作っていきたいなと思ってやり始めました。気が抜けた日常、ストリップのステージや楽屋、AV撮影現場にも来てもらいました。裏側にも密着しているので、客観的にエンタメとしても楽しんでもらえるものかなと。壁にぶつかったり仲間と出会って前に進んだり…熱い少年漫画みたいな部分もあったりします(笑)」とし、映画のタイトルについては、「逆説的な意味があるんです。服を脱いで裸を見せる仕事を10年間してきた私が、裸さえ脱いで真の自分を見つけようとする思いで、監督がタイトルをつけてくれました」と説明。
「年齢性別問わず、さまざまな生き方の人々を少しでも応援できたらという思いがあるので、もちろん女性には見てもらいたいというのはありますが、他人事ではない作品になるのかなと思うのでいろんな方に見ていただけたら」と話した。
さらに「結末が今も変わっているので、どうなるか分からなくて最後の部分が、ハラハラする恐怖心…自分をさらけ出す怖さはありますけど、それを上回るワクワク感、世に出したらきっと何か背中を押せるものになるんじゃないかという希望がある、その思いで前に突き進んでいるので楽しみにしていただきたいです」と紹介した映画は、2022年3月まで撮影、同年国内劇場公開、海外の映画祭に出品予定だという。

目標金額の1811万円は「無駄がない金額で…」

写真展や映画製作費用については、クラウドファンディングを実施する。「川上奈々美第2のステージ応援プロジェクト」と題し、目標金額は1811万円、募集期間は10月23日(土)まで。これについて川上は、「目標達成額がとても高額で、1811万円という、心苦しいんですが…。でも、ドキュメンタリー映画と写真展を形にするというのは意味があることだと私は思っているので、今日発表したプロジェクトに興味を持ってくれた方にはご支援・ご協力をお願いしたいなと思っております。11万円というのも、消費税分で。切実に1811万円が必要で、この金額は無駄がない金額で…。ぜひ応援していただきたいです」と呼び掛けた。

「川上なな実」に改名「心機一転が必要だった」

そして俳優活動時の改名を発表。掛け軸に書いて見せた改名後の名前は「川上なな実」。「漢字をちょっと変えるだけなんですが…。こんな発表で大丈夫でしょうか？(笑)私としてはとても大事。今の職業から第2のステージに進むということで、心機一転が必要だったので漢字をちょっとだけ変えさせていただきました。今までは、自分の中でとがっているものがたくさんあったんですけど、それを少しでも丸くできたらと思い、平仮名の“なな”を入れたのと、設立した個人事務所の名前「ボアフルーツ」は“実を結ぶ”という意味もありまして、実るという思いを込めて」と説明。
下北沢映画祭で上映予定の映画「辻占恋慕」のエンドロールでは改名後の名前になっているという。

今後は、まず引退のプロジェクトをしっかり成功させたいと話し、オンラインサロンの開設予定にも触れたほか、「海外進出は決まっておりまして」とも明かすなど活躍は続く。

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