――原作コミック第1巻に掲載されている「霞と晴樹の場合」を基に作られていますが、原作で描かれているさまざまな話の中から、今回の話を選ばれた理由を教えてください。
大九:「初情事まであと1時間」ということで、さまざまなアプローチが十人十色あると思うんですが、その中でちょっと現実離れしたことを描いているのが際立っているなと思って。
ばかばかしくて面白いものが撮れるんじゃないかと思ったのと、女の子が一歩前に進もうとするところに私が心を寄せるところがあるので、もしかしたらコメディーを超えた何かにトライできるかなと。
――趣里さんは今回の話を聞いたときの心境はいかがでしたか?
趣里:プレッシャーなどがありましたが、「時効警察はじめました」(2019年、テレビ朝日系)ぶりに大九さんとご一緒できるのがとてもうれしかったですし、気合が入って背筋が伸びました。
――大九監督は、どの段階から月子役を趣里さんにお願いしようと決めていたのですか?
大九:「初情事まであと1時間」では、3つのエピソードを撮ることが決まっていたんですが、3話のうちどれかは趣里さんにお願いしようと初めから決めていて。「時効警察」もコメディーといえばコメディーだったんですけど、直球コメディーというのを趣里さんとやったことがなかったので、今回ふざけたことがやれるんじゃないかと。
あとは「初情事まであと1時間」ということで、同世代の俳優とがっつり演じている趣里さんを見るのも楽しみだなというものもあって、「プラスマイナス、インタレスティング」を趣里さんに演じてもらおうと思って書き始めました。
趣里:うれしい…!
趣里「大九さんの作品に登場する女の子は共感できる部分が絶対ある」
――陽太役の渡辺さんも脚本を書く前から決めていたんですか?
大九:そうですね。渡辺さんにも出てほしいと思って、二人を脳内に召喚して、二人がこうなったら…ということを考えながら脚本を書きました。お忙しい方たちなので、こちらが勝手に出ていただきたいなと思っていても、必ずしも成就するとは限らないので…お引き受けいただき助かりました。
趣里:うれしいですね…。大九さんの作品に登場する女の子って、共感できる部分が絶対あると思うんです。救いの手があるというか…そういうところが本当に大好きです。皆コンプレックスを抱えながらも、今回の作品のように前に突き進んでいくエネルギーというのは、すごく良いなと思って、励まされながら演じさせていただきました。
――大九さんの脚本を読んでみていかがでしたか?
趣里:読みながら「大九監督のこういう感じだ…!」ってうれしくなって、「ウフフ…」って声出して笑っちゃいました(笑)。
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原作情報
ノッツ「初情事まであと1時間」(MFコミックスフラッパーシリーズ/KADOKAWA刊)
コミックサイト:https://www.kadokawa.co.jp/product/321802000504/
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