林「SKE48の中でも目立てる存在でいたいっていう気持ちは強い」
――あと、今回の楽曲は珠理奈さん、高柳さんが卒業してから初のシングルということで、再スタート的な位置づけでもあると思うんですが、お二人は普段の活動の中でそういった雰囲気や意識を感じていたりはしますか?
須田:“新生SKE48”っていうのはスタッフさんも言ってくれてて、多分それは今までSKE48を引っ張ってくれた珠理奈ちゃんの存在が大きいからこそ、その存在を私たちが追いかけ過ぎてとらわれてほしくないから、“新生SKE48”っていう言葉を大切にしてくれてるんだなって思うんですよね。
でも、今回の曲をいただいて、“新生SKE48”って言われて、どんなふうに新しくなればいいんだろ私たちって、ちょっと不安でもあったんですよ。ポジティブな意味とはいえ、新しくなれって急に言われても、私は12年もいるし(笑)、難しいなって。
だけど、この楽曲は今までのSKE48の代表曲になったような“王道の夏ソング”っていう部分が「SKE48らしいな」って思えたので、私の思うSKE48でいていいんだって思いました。みんなが思うアイドル像で輝いていれば、それでいいんだっていうふうに、私は考え過ぎてた部分がクリアになった気がしますね。
――林さんはいかがですか?
林:私は昔のことはよく分からないので、そこはこれから知っていければいいかなって思います。それよりも私は新しいところを最初から出していこうって思っていて。
10期生として加入してまだ1年半くらいでまだ出していないところもあるので、その魅力を皆さんに知ってもらうために、もっと輝かないとなって思っています。SKE48の中でも目立てる存在でいたいっていう気持ちは強いので、これからも明るくいたいです。
――それでは曲やMVについても伺っていきたいと思いますが、歌詞で印象的なフレーズなどはありましたか?
須田:“通学路”っていうワードが、今回はすごくキーワードになってると思います。SKE48とこの曲を重ねると、“通学路”っていうワードがSKE48そのものなんだなって。
今までSKE48を好きだった人とかは、前の推しメンとかと今のSKE48を重ねて見て、元々好きだった子と「見た目は違うんだけど、何か似てる気がする」とかそういうところも通じると思うし、初恋の人と今のSKE48を重ねて見て、またときめいてもらえたらいいなって思ったりもします。
“通学路”っていう何げない日常の言葉が、すごく懐かしさをくれるなと思って。今回は「思い出フィルターダンス」っていう振り付けがあるんですけど、SKE48というフィルターを通して懐かしさを見てもらえたらいいなって思ったり。すごく意味が詰まっている曲なので、歌いがいがあります。
林:私は「これから何でもできる未来はいつだって 輝いて見えるよ」って歌詞が好きです。“頑張れ!”って振り付けをしてるときにこの歌詞が聞こえてくるんですけど、この歌詞には「未来につなげられたらいいな」っていう思いが詰まっているなって感じます。
須田:パフォーマンスしながら、この曲に励まされてるみたいな?
林:そうですね。あと「なぜか 頑張れって 声を掛けたくなった」っていう歌詞もいいなって思ってました。いろんな方に向けて“頑張れ!”っていう気持ちを込められるので。
須田:私は逆に美澪に向けて歌ってるつもりでいた。
林:そうなんですか!?
須田:やっぱり人によって(解釈が)違うんだね。いいですね、届けたい相手、曲に重ねる相手が人によって変わる曲ですね。
「未来はいつだって 輝いて見えるよ」っていう歌詞は、私はどっちかと言うと「どうやったら何かをみんなに残せるか」っていうのを考えながら活動してるから、ここは“受け取る側”じゃなくて“あげる側”だと思って歌ってました。
――では、MV撮影で印象に残っていることなどはありますか?
須田:天気が不安定でした(笑)。
林:(笑)。
須田:でも、だからこそ団結力がまた高まったなっていうところもあって。ダンスシーンより雨が止むのを待ってる時間の方が長かったくらいなんですけど、その時間も楽しめましたし、今回のダンスシーンは今までのMVで一番ダンスの撮影回数が少なかったんですよ。
こんなに少ない回数で撮り切ったのは初めてっていうくらい。どこを使うんだろう?って完成するまで不安な気持ちも少しあったけど(※取材時はMV解禁前)、一球入魂みたいな気持ちで撮っていたので、厳しい環境に置かれていたけど、すごく楽しかったです。今のSKE48の雰囲気の良さみたいなものが伝わったらいいなって思います。
林:私は表題曲だけじゃなくて、カップリングの「青空片想い(2021 ver.)」もMV撮影がありました。
須田:それもめっちゃ楽しみ!
林:(須田の方を見て) ちょっと見せてもらったんですけど、すっごく良い仕上がりです!
須田:そうやって自分で言えるってすごいよ!?
林:みんなの輝いてる感じが、キラキラ感が良かったです。
須田:私、今回のシングルで一番楽しみかもしれないんですよ。「青空片想い」を今のメンバーでカバーするっていうのが。
林:ぜひ見てください!
須田:本当に期待してる!