対談を終えて…
真彩:私はいつも作品について考えていく中で「こっちの方がお客様に喜んでもらえるんじゃないかな?」と最後の最後まで考えます。
その考えというのは決して自分本位ではなく、相手がいて生まれるもの。演出家の方や振付の方の希望があり、必要とされれば「なんでもおっしゃってください! チャレンジします!」と。
濱田さんも、「相手のために」という思いでやってらっしゃると聞いて、何だか安心しました。以前、濱田さんが別のインタビューで「神様がこの仕事を与えてくださったから、私はこれをやるだけ。それ以外のことはできないからミュージカルの世界にいる」というようなことをおっしゃっていたんです。
私も毎朝、「なぜこの職業に就いて、自分はどう生きるべきか」と考えますが、改めて濱田さんのお話を聞いてその本質を感じられた気がします。1人になった時にどうしても考え込んでしまう時はあるけれど、それでも必要とされている限りはやり尽くすという思いは間違いじゃなかったんだなって…。これまでにお話をさせていただいた海宝(直人)さんや石川(禅)さんもそうでしたが、皆さん「相手がいるから」とか「お客様がいるから」と周りをとても大切にされているんですよね。
私も宝塚時代からそう思いながらやってきましたが、その思いはこれからも絶対に失ってはいけないなと改めて思いました!
担当者から一言
お稽古でお忙しい中、取材を受けてくださった濱田さん。短い時間ではありましたが、濃密なお話を伺うことができ、真彩さんもとても興奮していらっしゃいました。
そして読者の皆さまが毎回楽しみにしてくださっている(ことを担当者も知っております!)真彩さんがご自身で考えていらっしゃるファッション!
この日のテーマはもちろん、濱田さんが出演されるミュージカル「オリバー!」です。