外国人にリスペクトで接してくれる日本人
Taffiさんを見つけたのは、東京・池袋で開催されていたコスプレイベント「acosta!(アコスタ)」の会場。長身でひと際目を引くシルエットにどんな方だろうと覗いてみると、彫りの深い顔立ちが印象的な異国のイケメン女子レイヤーさんだった。始まりがアニメだっただけに、大好きな日本のキャラクターになれるコスプレは今や一番の趣味らしい。
大学在学中に名古屋留学を経験しているが、そのとき印象的だったのが、日本の狭さからくる生活ベース。
「交通のよさからだと思います。日本の人、一日で動く範囲がとても広くありませんか? 交通がよい+狭い=やりたい、行きたいと思った場所にすぐに行ける。日本のことを狭いという人もいるけど、私は楽しく暮らすにはちょうどいい狭さだと思います。私の実家はボストンのちょっと郊外。どこかに行くにも車で長い移動、行きたいイベントがあっても飛行機代、ホテル代がすごくかかってとても動けません。日本はとても便利ですね!」
「狭い日本、そんなに急いでどこに行く」は一昔前に流行った交通標語だが、たしかに日本は半日あればどこにも行ける便利な国だ。とは言っても、日本人には外国人恐怖症、英語恐怖症のようなものがある。そこは大丈夫だったのか?
「日本は外国人へのリスペクトがある国です。私の見た目ははっきり外国人。他の国で受ける、私をじーーと見つめてくる視線は我慢できませんでした。日本は“違う”ものをあまり受け入れない印象を持たれているみたいですが、実際はそうではないというのが私の経験です。日本のどこに行っても、いつも素直な好奇心でていねいに私に興味を持ってくれます」
最初に移住したのはALT(外国語指導助手)の仕事に就いた宮崎県宮崎市。誰もが親切で、景色も美しく、特に地元の名物は忘れられない味だ。
「宮崎牛、小林市のブドウ、そば小麦粉のパンケーキ(九州パンケーキ)、宮崎の食べ物は人生で一番おいしかった。今でも大好きです」