アナウンサーと取締役。プレーイングマネジャーとしての役割
――そして今年6月には、セント・フォースの取締役に就任にされたということで話題になりました。最初にそのお話を聞いたときの率直な気持ちを教えてください。
しばらく前から社長には言われていて、冗談だと思ってたんです。でも今年に入って急に、「もう決めましょう」みたいな流れになって。私ももうすぐ50歳なので、たぶんその一歩手前で、ということだったのか、本当の理由は分かりませんが、今年、そういうことになりましたね。
――「取締役」という仕事をどのようなイメージで受け取りましたか?
最初、「取締役として私にできることはない」と思っていて「できないと思いますよ…」と話したのですが、「今まで通りにやってもらっていい」と言われたんですね。「“プレーイングマネジャー”として、今やっていることも後輩たちに見せてほしいし、裏方としても動いてほしい」と。今まで後輩の子たちと食事に行くとかいろんな交流がありましたけど、それも続けて、その子たちの意見を反映するということも積極的にやってほしいということも言われました。社長に言えないことを、私が間に入ってパスする、みたいな役割なのかな。あとは、思いついたことをやっていこうよという話でした。
――取締役になって忙しさは増しましたか?
仕事がプラスされたというよりも、これまでの仕事の軸はそのままに、その軸に筋肉がついていきている感じというのはありますね。軸そのものは変わっていない気がします。変わったことと言えば、取締役用の名刺になったことですかね。私が取締役になったというニュースを見て、知り合いの企業の人から連絡がきて「じゃあ、モッチーに相談していい?」みたいな感じで、「今こんなことを考えていて、セント・フォースの人を使いたいと思ってるんだけど」って。きっと今までなら私に相談したら、私を使わなきゃいけないと思っていたと思うんです。でも今は取締役になったので「20代後半がいいんだけど」と言われ、「了解しました(笑)」というやりとりです。しっかりビジネスの話ができるというか、その点は自分自身もやりやすいし、そういうことでも自分が会社に貢献できるならいいなと思いました。事務所に入って、25年ぐらいお世話になっているので、お返しができるなら、と思ってやっています。
――後輩たちからの反応はいかがでしたか?
事務所の後輩たちからメッセージとかLINEが来て、「モッチーさんを見て、こういうキャリアアップがあるんだと勇気が出ました」とか「会社が、現場をずっとやってきたモッチーさんを取締役にするって、改めてすごくいい事務所だなと思います」というような会話を結構したので、みんな好意的には思ってくださってるのかなって思いました。会社としても、こうして後輩と話していて感じたことを社長に伝えるとか、気付いたことをそのまま反映できる、という点では、風通しは良くなったのかなとは思いますし、そういった部分をより良くしていきたいという社長の思いもあるのかなと思います。
――表に出ることと、裏で動くこと、どちらもできることでメリットがある、と。
1年後は分からないですけど、今の時点では、そう思います。出てる側からだから見える事務所の改善点って、いろいろあると思うんです。社長からは「ガンガン名刺配ってね」って言われました(笑)。でもやっぱり、長年やってきた人が取締役になるのって意味があるな、と感じますね。いろいろ見てきて、その経験を生かすというところでは、「今までこういう流れだったからこうだよ」と普通に言えてしまうので、それこそ所属している女の子たちに近いというか、同じ立場にあるので、そんなに肩ひじ張らずにできるのかなと思います。
――ちなみに学生の頃、委員長やまとめ役になるタイプでしたか?
「委員長をやって」って言われて断るタイプです(笑)。基本、面倒くさがりなんです。前に出るのが苦手ですね。キャプテンはやりたくないけど、でも副キャプテンとか副委員長ならやる、という。たぶん私、出役よりも裏方の方が向いてるんです。仕事の現場でもそうですし、友達とバーベキューをやるときも裏で働くタイプなので(笑)。もしかすると社長も、そういう部分を見抜いていたのかもしれないですね。
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セント・フォース
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