映画「とんび」阿部寛×北村匠海 “とんびと鷹”親子をとりまく追加キャストに薬師丸ひろ子、杏ら【コメントあり】
安田顕(薬師院の跡取り息子・照雲役) コメント
憧れの瀬々組、敬愛する阿部寛さんとご一緒できる喜びで小躍りしました。そして、重松清さんの描かれる様々な家族のカタチの一部として現場に参加できたことに、心より感謝申し上げます。
阿部寛さんはじめ、諸先輩のキャスト皆様、同世代の方々、北村匠海さんはじめ、若いキャストの力、諸々入り混じる毎日が刺激的で嬉しい撮影の日々でした。
「とんび」という作品に流れる時代を超えた普遍的な人間讃歌、父と息子の絆、家族愛。人と人との触れ合いが持つエネルギーが映画全編に溢れています。老若男女、全ての人に捧げる作品だと思います。是非、ご覧ください。
大島優子(照雲の妻・幸恵役) コメント
まず、瀬々さんの作品にまたお声をかけていただいたこと、一度よりも二度の喜びは倍となり押し寄せました。ヤスさんとアキラを支える家族の一員、幸恵おばちゃんとしてアキラが成長していく姿に一喜一憂し、我が子のように見守らせていただく日々を過ごさせていただきました。そしてヤスさんの人情味には信じられるものが映っていて、阿部寛さんにはどこまでもついて行きたくなります。
いつもこうして撮影を振り返る時に、現場ごとに色が見えながら言葉を選ぶのですが、「とんび」の現場は心の底からじんわり温まるような夕陽の色です。観てくださった皆さんが温かくなる作品になることだと思います。
瀬々敬久監督コメント
重松清さんの原作「とんび」には強い物語があると思います。主人公、ヤスを中心にしながらも脇役たちの抱えている物語がどれも濃厚で人の心を惹きつけます。誰を主人公にしても一編の映画ができるのではないかと思えます。そうした人々を魅力的な方たちが集まって演じてくれました。
薬師丸ひろ子さんは人生の苛烈さを颯爽と背負い投げするような見事な一本の存在感です。杏さんは働く女性のバイタリティを優しさに包んでプレゼントしてくれました。安田顕さんは独自のペーソスの中に男の侘び寂びがにじみ出ています。大島優子さんは常に明るく可憐に映画の屋台骨を支えてくれました。そして、麻生久美子さんの透明感が映画の時間を永遠にしてくれます。麿赤兒さんのセリフ「ヤス、海になれ」は正に父と子の映画のテーマであり、必見の見どころです。他にも、一瞬の出番と思われる場面に素晴らしい方たちが出てきます。自分で言うのもなんですが、今回の「とんび」間違いなしにおもしろいです。