――昨年まで3年連続JRAリーディングを取られていますが、あらためて地方競馬と中央競馬での違いを感じる部分はどこでしょうか?
そうですね。コース形態もそうですが、地方はほとんどがダートレースということがまず違いますよね。それに地方よりも中央の方が競馬の組み立て方や作戦のちょっとしたミスが結果につながることもあるので、細かく考えなければいけないなというのはあります。
レースのバリエーションも豊富なので、引き出しも増やしていかないといけないですし、奥が深いですよね。
――以前、武豊騎手が「馬券は戸崎から買っておけば当たるんじゃないかな」と仰っていたそうですが、それに関してはどう思われますか?
それは、いい馬に乗せていただいているので(笑)。一番人気に支持される馬も多いですし、だからこそ結果は出し続けないといけないというのは常に考えています。やっぱりファンあってこその競馬なので、ファンの方の信頼を崩したくないですね。
――芝とダートではどちらが好きか、などはありますか?
ずっとダートで乗っていたので、芝の方がいいですね(笑)。どちらかというと新鮮です。どちらが乗りにくいとかはないですけど、芝の方が繊細な部分はあるので、その方が面白みもあるかなとは思いますね。
――では、芝のレースで特に印象に残っているレースはありますか?
ジェンティルドンナのラストランとなった「有馬記念(GI)」(2014年)はすぐに浮かびますね。あとは今でも鮮明に覚えているのが、初めて中央のGIを勝たせてもらったリアルインパクトの「安田記念(GI)」(2011年)ですね。
地方所属時代に勝たせてもらった大きいレースだったので、余計に印象に残っているのかもしれないです。
――毎週末に入られる、調整ルームでのお気に入りの過ごし方はありますか?
やっぱり自分の部屋が一番落ち着きます。最近本が読めるようになったんですよ。昔は全然本とか読めない人間だったんですけど、ようやく読めるようになったので、今は調整ルームで本を読む時間がお気に入りですね。自己啓発本のようなものを読むことが多いです。
――いよいよ春のGIシーズンに突入しましたが、意気込みをお願いします。
毎年年間リーディングは取らせていただいているんですけど、GIになると勝ち切れない部分もありますし、周りからも大レースに弱いイメージを持たれているので、GIに対する思いは格別強いものがあります。
今年もいい馬に乗せていただけるので、ぜひたくさん勝ちたいですね。まだクラシックも取ったことがないので、今年こそは!という思いが強いです。頑張ります。
――最後に、特にこの番組を通じて競馬を知る方へ向けてメッセージをお願いします。
競馬は結果が数字として出てしまうのですが、それだけじゃないというのも感じていただけたらいいなと思います。競馬は、馬との一体感といいますか、馬と騎手のコミュニケーションというのも、とても奥深いものがあります。
僕らも勝つためにレースに臨んでいるので、もちろん結果を出さないと駄目だなと思ってのっていますが、それ以外の部分も楽しんでいただけたらうれしいです!
4月7日(金)夜8:54-9:00
読売テレビにて放送