それぞれが演じるキャラクターについて語る!
――演じるキャラクターや演じるうえで意識したことがあれば教えてください。
山本舞香:奈緒は私にちょっと(性格が)似ている所があって、最初は黒瀬に対して(高校時代に黒瀬から)あることを言われてトラウマを抱えて今までずっと人と付き合ってきても一歩踏み出せない(臆病な)部分もあるという女性です。
(黒瀬と)同僚として一緒に働くようになって「(黒瀬の事が)好き」という気持ちが、素直に出せず黒瀬に対して、当たりの強い言い方や態度になってしまいます。「(本当は好きなのに)思ってもないことを言ってしまう」という部分は共感できるな思っています。
板垣瑞生:黒瀬は過去の出来事がきっかけで奈緒ちゃんを傷つけてしまったキャラクターです。とても純朴な少年で恋愛に対して、真面目な人間というか、(考え方が)固めの人間を構築せざるを得ない状況にいた黒瀬は(一度傷つけてしまった)奈緒ちゃんと会社で再会し、(奈緒ちゃんと)恋愛をすることによって(黒瀬の考え方などが)変わり始めます。(黒瀬は)恋愛によって、変わった人の一人だなと感じています。
(黒瀬の考えは)自分の考えと近いなと思いましたね。好きだからこそ、潔癖な部分が出てしまうというか、なかなか一歩踏み出せないという気持ちは自分の中にも多少はあると思うのでそこには共感しました。
――黒瀬から奈緒が「デキない」と言われることで始まる物語かと思うのですが、もし恋人や好きな人にその言葉を言われたらその理由をきちんと聞くタイプですか?
山本:私はきちんと理由を聞きますし、きちんと聞いて納得したいです。奈緒みたいにきちんと理由を聞かずにトラウマになって一生引きずるのは嫌なので、理由をきちんと聞いて修復できるなら修復して、ダメなら別れるという方がいいです。台本を読んで、より一層そう思うようになりました。
板垣:僕も理由を聞きますね。解決という解決に向かわなくても、とりあえず理由を聞いて考えたいです。自分が納得できることが大事だなと思います。
――お互いの印象や共演してみた感想は?
板垣:もともと山本さんに興味があったんです! 出演されている作品を見させていただいたことが一緒にお芝居してみたいなと以前から思っていたので、こうして今回、共演できる機会をいただけてうれしいです。何で興味があったかというと、僕の勝手な見解ですが、(山本さんは)すごいお芝居をけんか腰にやってくれるというか…。
以前(エール[NHK総合]で)共演させていただいた北村有起哉さんの時も同じことを感じたのですが、(けんか腰というのは)暴力的というわけではなく、「あなたがフックで来るなら私はアッパーで返すわ」というような、誰に対しても平等に出し惜しみせずに本気で演技をしていらっしゃるというイメージだったので、信頼できるなという思いと同時にすごく好奇心が芽生えました。
――実際にお会いして印象は変わりましたか?
板垣:(僕が想像していたよりも)女性的な方だなと思いましたね!
山本:だって女性だもん(笑)。
板垣:お会いするまでは、どういう方かは分かったので、「強い人なんだろうな、完璧な人なんだろうな」と思っていました。
でも実際に会ってみたらすごく女性的で、人間的な部分がすごく感じられる方だなと。「強い」「完璧」というだけではなかったので、会う前にイメージしていた「信頼できる人」が確信に変わりましたし、安心できました。
1月3日(月)夜深0:15-1:15
テレビ朝日にて放送(※一部地域を除く)
「デキないふたり」~ムズきゅん編~
動画配信プラットフォームTELASA(テラサ)で配信中。