吉高由里子 公式インタビュー
――理想の女性像、もしくは“吉高由里子”としてこうあらねばならないという気持ちなどはありますか?
理想の自分にこだわるのは、やめました。私はこう見えなきゃならない、こう飾らなきゃいけない、みたいなこともないですね。今の自分を染み込ませて、そこにいろんな自分がいてもいいんじゃないかなって。
昔と比べて共感することも増えたし、もらい泣きしたりもするけど、もらい泣きってその感情を知ってるから、もらっちゃうらしいんです。
悲しいとか、愛されたとか、そういう経験がみんなあるから泣けるって聞いて。そういういろいろな感情や経験を染み込ませて、フタをするんじゃなくて、豊かになっていきたいなって。
――さまざまな経験をされてきて今の吉高さんがあると思いますが、10代、20代の頃と30代の今を比べて、ご自身として変わったなと思うところはありますか。
何か10代の頃とかって、何でもできる気がしちゃって。何でもできてるって思うくらいの狭い世界にいたからだと思うんですけど。大人になっていくにつれ、いろんな人に出会うにつれて、自分の物差しって人と比べてこんなにも違うんだって気付くところも増えてきたりとか。
それでしんどくなることもあったんですけど、ありのままの自分を受け入れられるようになった瞬間があって、自分を信じられるようになったら強くなれたというか。そういう築いてきた自分で生きていくんだって、思えるようになりましたね。
――そんな吉高さんの内なる力の源、自分を突き動かす原動力とは何でしょうか。
誰よりも楽しもうという欲求は強いと思います。楽しんだ方が自分の思い出に残るし。悲しい感情も、喜びが倍増するからある感情なんだろうなとか思うと、すごくうれしいこととか楽しいことに、心のフォーカスを合わせるというか。
その感情の起伏って人間に生まれた醍醐味だなって思うんですよ。ちゃんと心って生きてるなって。あとは、また会いたいなと思われる人間でいたいなというか、そうやって生きてればいいかなと。人から会いたいと思われる自分でもいたいし、その人に会いたいと思う自分でもいたいです。
――最後に、今後のSHISEIDOのジャパンアンバサダーとしての意気込みをお聞かせください。
SHISEIDOのイメージは、凜とした女性を想起させるような、強さを感じるブランドという印象が昔からありました。今回私がアンバサダーを務めさせていただくことで、SHISEIDOへの共感を皆さんにより感じてもらい、自分らしく、親近感をもって寄り添える存在になれるといいなと思います。
今回の映像でも、そういった部分が伝わっているんじゃないかなって。皆さんの内側にある自分らしさや無理しないで自然体でいることの心地良さを応援できる映像になっているとうれしいです。