すずちゃんは、エネルギーを秘めている
――撮影現場の雰囲気はいかがでしたか?
監督含めとても明るいチームだったので、そこに助けられたことが多かったです。すずちゃんもエライザちゃんも、それぞれのマイペースな空気感を持ちつつも、たまにくだらない話で笑いが止まらなくなってしまうこともありました(笑)。自分のペースで穏やかにいることもできるし、ぎゅっと結束感もある、そんなすてきな雰囲気でした。
――広瀬さん、池田さんの印象はいかがですか?
すずちゃんは、華奢な体の中にすごくエネルギーを秘めていて、それを放つ瞬間や留める瞬間など、感情がダイレクトに伝わってくる、とても魅力的なお芝居をなさる方だなと感じていました。
エライザちゃんは、捨松という役がぴったりだと思うくらい多彩で、ミステリアスさと色気を表現するのにとても長けている方だと感じていました。常に捨松としてそこにいてくださったから、私自身も自然と繁としていることができました。
――繁を演じる上で心掛けたことや意識したことはありますか?
とにかく「明るくいたい」というテーマが私の中に一つありました。立ち向かっている問題としては大きなことだし、恋愛・仕事・友情というトライアングルを全部大事にしたいと思っている子なので、壁にぶつかることも多いけれど、明るさとポジティブさを持っている強い女性像にしたいと意識していました。
――監督から何か具体的にアドバイスされたことがあれば教えてください。
具体的なアドバイスというよりは、作品に入る前の衣装合わせの時にお話させていただいて、「恋愛と仕事と友情」というバランスに葛藤する女性であるということを最初に共有しました。なので現場では、繁の人物像の核となるその部分を忘れずに演じていました。