“期間限定”の強力な絆
――共に闘う“明治ガールズ”。佐久間さんにもそのような強い絆で結ばれた関係性の方はいますか?
家族や友達はもちろんですが、作品に入る度に共演する皆さんとは、期間限定ではあるけれど、他の仕事では味わえないような絆の深まりを感じています。そこが同じくらい寂しさにもつながって、毎回終わる度に失恋するような感覚ではあるんですけど(笑)、私にとっては、仕事で出会う共演者やスタッフの皆さんというのは、苦楽を共にして絆が深まる存在です。
――繁は、物語の中で結婚し、梅を寂しい気持ちにさせますが、佐久間さん自身の「恋愛と仕事と友情」の割合を教えてください。
このお仕事をしていると、全てのことがお仕事につながってくるというか、生かすことができると思うので、基本的にベースとしてはお仕事の割合が多い気がします。全部大事にしたいと思い行動する繁にはとても共感できますし、尊敬もします。私自身も「そうであれたらいいな」と思っています。
――レトロクラシカルな貴婦人ファッションを披露されますが、お気に入りのポイントがあれば教えてください。
それぞれのキャラクターにテーマカラーがあり、私が演じる繁は赤だったので、基本的に赤色がベースのドレスを着ていることが多いのですが、梅と捨松を迎えに行った時の、少しピンクがかったお洋服がとてもタイプでした。
――改めて、作品の見どころと読者へのメッセージをお願いします。
台本を頂いたときにも思ったことですが、今当たり前とされていることが当時は当たり前ではなかったということを、私自身も演じながら実感していました。昔の女性たちが築き上げ、切り拓いてくれた歴史を、エンターテインメントを通して楽しんで知っていただければと思います。
女性の皆さんが明るくて元気なことは、すごく良いことだと思うので、そういったポジティブなパワーが作品を通して伝わったらいいなと思います。
大変な部分も描かれていますが、根本的にはポジティブなパワーがあるからこそ立ち向かっていけることなので、その強さを作品を通して伝えることができたらうれしいです。