Netflixで作るなら…シリアスとコメディが混在した、トガった映画
――Netflix作品だと「極主夫道」などでも主演を務められていますが、制作過程で「Netflixならではだな」と思うことはありますか？
津田：従来のアニメーションも現場現場で空気が違うので、そこはそんなに変わらず、作品による違いがあるだけかなと思います。ただ、今回もそうですが、宣伝だとかは洗練されていてオシャレと言いますか…すごい勢いなんですよ、本当に(笑)。「極主夫道」が配信される頃なんか、渋谷のスクランブル交差点が全部龍で、ポスターがドーンと出ていたり。本当に面白いですね。
――勢いがすごいといえば、イベント「Netflix Festival Japan 2021」でも津田さんが大々的にフィーチャーされていました。
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津田：本当にありがたいですよね、“ツダケンタイム”を作っていただいて(笑)。本当にびっくりしました。それから、やっぱり世界に同タイミングで配信しているすごさはとても感じます。「極主夫道」のときに「津田さん、アメリカでランキングに入ってます」「総合ランキングの方でトップ10に入ってます」と言われて驚きました。しかも同時配信される国の数も尋常じゃないですし。おかげでSNSでも海外の方からコメントをいただけることがすごく増えましたね。スケールの大きさがとても面白いです。
――イベントでは「企画から参加してみたい」とコメントされていましたが、もし「どんな作品を作ってもいい」と言われたら、どんな作品を作りますか？
津田：Netflixさんはかなり思い切ってトガった作品が多くて、その面白さがありますよね。やらせていただけるのであれば、僕もめちゃくちゃトガった映画を作ってみたいです。実は僕は暗いので(笑)、暗くて重いけどすっごくシャープな…表現が曖昧ですけど(笑)。シリアスとコメディが混在しているような作品が好きなので、ぜひ！
――それでは、主演は誰にしましょう？
津田：いいんですか？(笑)じゃあ、ダニエル・デイ＝ルイスさんとか、ショーン・ペンさんとか、ブラッド・ピットさんとか、いいですねぇ～。質問されるたびにめちゃくちゃ緊張すると思いますけどね(笑)。そういえば、イベントで「映画を撮りたい」みたいなことを言ったら、Netflixの方が「津田さんのあれ、本気なの？」と聞かれたらしくて。「本当だと思いますよ」と返してくださったみたいなので、企画を考えなきゃいけないなと思っています(笑)。
――監督としての作品も楽しみにしています！ 2021年は活動の場も広げていらっしゃいましたが、それを踏まえて今後の展望はありますか？
津田：アグレッシブさは失いたくないので、とにかく「いい表現を」と思っています。守りに入らず、まだまだ積極的にいろんなものにチャレンジもしていきたい。それだけではなく、改めて初心に戻って「表現の世界は広いし深いな」という思いもあるので、さらに深めないといけないなとも思っています。改めて思うんです、「お芝居、難しいなぁ」って(笑)。活動させていただく場が広がって本当に楽しいので、もちろんアニメーションも丁寧にやりつつ、ぜひもっと映像もやっていきたいと思っています。作る方もやりたいですね。
――そのチャレンジ精神の原動力となっているものは何なのでしょうか？
津田：すっごくポジティブな意味で、“いつか死ぬ”ということでしょうか。「人生はとても短いんだな」と感じるので、だったら一生懸命に、雑にならず密度の濃い日々を過ごしたい。生きているうちにやりたいことはいっぱいあるなという思いが、僕の原動力になっています。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
3月28日(月)全世界独占配信スタート
原作＝ヤマザキマリ／監督＝畳谷哲也／脚本＝百瀬祐一郎
出演＝津田健次郎、小林親弘、小林沙苗、日野聡、磯部勉、瀬戸麻沙美、池田秀一、櫻井孝宏、細谷佳正、榎木淳弥
