鳴海唯、“マネジャー”役で大変さ痛感「ずっと何かに追われているイメージなんです(笑)」<インタビュー>
絶対にやってみたいなと思い、エントリーしました
――この作品のオーディションに参加しようと思った理由は?
オーディションを受ける少し前から、いつも以上に友人や知人の舞台を見に行く機会が増えていて、生モノの作品をやりたいという欲が湧いていて、その絶頂期にこのお話を伺ったんです。
純粋な舞台ともまた違う新しい形なんですけど、だからこそ挑戦してみたいなと。誰もやったことがないことに挑戦する機会ってなかなかないことなので、絶対にやってみたいなと思い、エントリーしました。
――オーディションの時のことで特に印象に残っていることは?
普段受けるオーディションでは、役柄的にも同世代の女優さんとお芝居をすることが圧倒的に多かったのですが、今回は幅広い世代の方々がいました。舞台をずっとやられている方やラジオへの熱量がすごい方、出会ったことのないタイプの方がたくさん会場にいて、一緒にお芝居ができたので、とても面白いオーディションでした。
――周りからラジオへの熱量も感じたんですね(笑)。
感じました!(笑) オーディションが終わっても「まだ言い足りないことがあるんでお話していいですか?」って聞いている方もいましたし、本当にラジオへの愛を持ってこの作品に臨んでいる方がたくさんいらっしゃって、面白いなと思いました。
――鳴海さんはラジオへの熱量としてはいかがですか?
私は“新参者”と言いますか勉強中の身なんですけど、この作品が決まってからよりラジオを聞くようになりました。昔から家にあったラジカセや父の車のラジオで聞いていた記憶はあって、生活になじみのあるものなのは確かです。
たまたまラジオで自分の大好きな曲が流れてきたり、逆に全然知らなかった曲が流れてきたりして、この曲良いなあという出合いがあったりとか。そういうことは昔からありましたね。
――今回の役についてはどういうアプローチをされていますか?
私はマネジャーの役なのですが、演じるにあたってマネジャーとはどうあるべきか、ということを私のマネジャーさんに聞きました。それこそ取材をするような感じで聞いたんですけど、「一番大事なのはタレントさんへの愛だ」と教えていただきました。
実際にせりふを読んでみたのですが、常に電話をしているというか、ずっと何かに追われているイメージなんです(笑)。このお仕事は本当に大変ですし、愛がないとできないなということを感じて、あらためてマネジャーさんには感謝しかないなと思いました。
――ズバリ、鳴海さんはマネジャーの仕事に向いていると思いますか?
スケジュール管理は苦手なので、向いてないと思うんですけど、「誰かのために何かをしたい」という気持ちは強い方なので、担当したタレントさんに愛を持って接して、二人三脚で頑張れる…かもしれません。できるかはともかく、やってみたい気持ちはあります。
――実際に稽古をされてみて、難しい部分などはありましたか?
生配信舞台ということで、映像でもなく、舞台でもない絶妙な塩梅でお芝居をしないといけないので難しいです。それこそ誰かとしゃべるシーンでも、リアルにしゃべっている感じでお芝居をすると、見ている方には伝わらない。
ちょっとオーバーなお芝居と言ったら違うかもしれないですけど、分かりやすいお芝居をしないといけないんだなと。そのバランスが難しいですし、テンションを整えてお芝居をしないといけないので、日々勉強ですね。
一つ一つの作品を多くの方に届けたい
――鳴海さんは役者デビューから4年ほどたつかと思いますが、ご自身の中で変化を感じる部分はありますか?
過去に関わった方との縁やつながりでお仕事を頂くことが多くて、そのつながりのおかげで今も仕事ができているので、本当にありがたいことだと思います。仕事への思いは始めた頃から何も変わらず、頂いたお仕事に感謝して、一つ一つの作品を多くの方に届けたい。そして見てくださった方の心に残るような作品作りをしていけるようになりたい、と一貫して思っているので、芯の部分では今も昔も変わりません。
日程:3月20日(日)、27日(日)
公式HP:https://event.1242.com/special/ann55th_anoyoru/
公式Twitter:@ann55_anoyoru