安定感がすごいアンガールズ山根のロケ
そんな山根なのだが、「元就。」での彼単独のロケを見ていると、その安定感に驚く。田中は元就ロケではややわちゃわちゃすることが多いが(もちろんそのわちゃわちゃ感が田中の特徴でもある)、山根はどんな場面でも妙に落ち着いていて動じない。別々にロケをしているのに、そのコントラストが彼らのコントのようにしみだしているのが面白い。
もちろん圧倒的なホームグラウンドというシチュエーションと12年の蓄積もあるだろうが、山根が地元の人の懐に入り話を引き出す技術はなかなかのもの。タレントとして偉そうにするわけでも、逆に下から行き過ぎるわけでもなく、目線が常にフラット。そして大袈裟にリアクションし過ぎるわけでも、反応が小さ過ぎるわけでもない。その匙加減が絶妙なのだ。これはなかなか東京の番組では見られない一面である。
有吉弘行の特番でも起用された山根
2月27日に「元就。」と同じRCC制作「有吉弘行の故郷に帰らせていただきます。〜地元でいい顔でちゃいました」が全国放送された。これは単発の特別番組で広島出身のスターである有吉弘行に現在の広島の魅力を再発見してもらおうという企画。
ここで有吉を出迎えたのが、広島在住8年目マスパンこと枡田絵理奈アナとアンガールズ山根。「久々に故郷広島に帰る人・有吉」「地元番組を持ち頻繁に故郷広島に帰っている人・山根」「広島出身じゃないけど現在の広島を一番よく知っている人・マスパン」の3人のロケは、それぞれが違った目線、違った知識レベルで街を見ていて、とても良いコンビネーションであった。
さすがRCC制作。今回の特番でも山根から伝家の宝刀「うまいでがんす〜」が出て、マスパンが「初めて生で聞けた」と感激する場面もあった。ちなみに、過去にも中国放送は有吉弘行と単発番組を作っていて、そこではなぜか田中ではなく山根が抜擢されている。6年前には再現VTRで当時の広島カープの緒方監督役を山根が演じたこともあった。
「元就。」のサブタイトルは「ふるさと再発掘・街ブラバラエティー」。ぜひ皆さんも「元就。」を見て山根の魅力も再発掘してみてはいかがだろうか。