加藤シゲアキは自分の言葉を持っている
ーー10代に見てもらうために工夫した点を教えてください。
加藤シゲアキさんを起用したことが一番大きいですね。
もともと小説はもちろんのこと、NEWSのコンサートや、ご本人が原作・脚本を手がけていらっしゃる舞台を拝見する中で彼の“文学的想像力”のようなものに舌を巻いてしまい、いつかお仕事をご一緒したいと思っていたんです。
そんな中で「forティーンズ」の放送が決まり、若い方につなぐ力をお持ちの彼に司会をお願いしたのですが、想像以上の成果でした。加藤さんはご自身の言葉を持っていらっしゃるので、「名著」の内容を、実体験でつかんだことと見事に重ねて、ダイレクトにティーンズが実感できるような言葉にしてくださるんです。プロデューサー冥利に尽きる、と思いました。
あとは若いディレクターたちの提案で、朗読を大人気声優の下野紘さん、花澤香菜さんに担当していただきました。アニメーションも、普段よりも少し、人気のアニメ調に寄せるような絵柄を意識していただいています。
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