「アベンジャーズ/エンドゲーム」をはじめ、破格のメガヒット大作によって次々とエンターテインメント史を塗り替えてきたマーベル・スタジオ。映画ファンなら恐らく誰もが一度は見たことがあり、少なからず新作の報が出れば関心を示すMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の最新作が、8月18日(木)昼4時よりディズニー公式動画配信サービス・ディズニープラス独占で日米同時配信されるドラマシリーズ「シー・ハルク:ザ・アトーニー」だ。今回、第4話まで先行視聴の機会を得たので、“調査報告”を兼ねて先行レビューをお届けする。(以下、本作をふくめ一部MCU作品のネタバレを含みます)
今作の主人公は、アベンジャーズ屈指の怪力を誇るハルク(ブルース・バナー)の親戚で、正義感に溢れる弁護士のジェニファー・ウォルターズ。演じるのは、MCU初参戦となるタチアナ・マスラニー(日本語吹替版は井上麻里奈)。先日公開されたユーモラスな予告編も話題となったが、「ありがちなヒーロー物語ではないってことを知ってほしいわ」とタチアナが語る通り、スーパーパワーを持ったと同時にヒーローの資質に目覚め、地球を守るため奮闘する“ヒーローあるある”な物語…ではなさそうだ。
なぜハルクのパワーが?
まず、本作の情報が出た時に誰もが気になったであろう部分から触れたい。なぜ彼女はシー・ハルクとなったのか。事前の情報では「ある事故をきっかけに、突然“ハルクのパワー”を得てしまい、しぶしぶヒーローになる」とあった。事故でハルクのパワーを得るんだったら、結構な数のハルクが既にいるのでは?というツッコミが、筆者の周りでは聞かれた。(それはそれで極論だが)
その謎は第1話序盤、ジェニファー自らがカメラ目線で「説明する」と触れ、物語をさかのぼって判明した。ジェニファーはブルースのいとこで、事故に遭った時も一緒に車に乗っていた。衝突事故を避けようとして山道から崖を転落した事故なのだが、その原因がいかにもMCU作品らしい。動物が飛び出してきたわけでも、居眠り運転のトラックをよけるためでも、あおり運転の車を避けるためでもなく、突然目の前に宇宙船が現れたから。詳細は割愛するが、その時にすったもんだあってハルクのパワーを得る。
ハルクのパワーは制御できる?
「インクレディブル・ハルク」から見ていた方はご存じだと思うが、初期のブルースは“ハルク化”すると意識も飛び、ほぼ誰彼構わず暴れ回る要注意人物(怪物)。7つの博士号を持つ天才生物学者とのギャップがビジュアル含め、魅力でもあるのだが、ジェニファーは緑色で巨大・怪力化するのは一緒だが、意識がはっきりとしており、“別人格”との戦いに10年も要したブルースとは違う、天才肌タイプ。いわばエリートハルクだ。最初は多少感情のコントロール含め苦戦するも、割と早い段階に自分の意思でオン・オフの切り替えもできるくらいコントロールが利くようになり、社会に順応していく。
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▼配信情報
「シー・ハルク:ザ・アトーニー」
8月18日(木)昼4時よりディズニープラスにて独占配信開始
クレジット:(C) 2022 Marvel
公式サイト:https://disneyplus.disney.co.jp/program/She-Hulk.html
小学館集英社プロダクション
発売日: 2022/05/26
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社