コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、野尻ウオさんの漫画「クラスメイトをいじめてる女の子の話」だ。クラスの“いじめられている子”を助けることができない女の子と不良とのストーリーで、7月20日に投稿されたツイートには、3万いいねを超える反響が集まり、「スカッとした」「悪いやつのはずなのに惚れた」「オチまで完璧すぎる」「爽快感すごい」
といった反応が寄せられた。作者の野尻ウオさんに話を伺い、創作の裏側などを語ってもらった。
「クラスメイトをいじめてる女の子の話」のあらすじ
同作は、クラスの“いじめられている子”を助けることができない女の子が、コンビニで不良に絡まれる。その最中に、車がコンビニに突っ込んでしまう。
幸い、女の子は無傷で済んだものの、“頭の中”に不良が入り込んでしまう。「幻覚をどうにかしないと」と悩む女の子だったが、不良の魂が入り込んだ彼女は、身体が勝手に動き、“いじめっ子”を成敗する。
彼女は「不良が自身の身体の“制御権”を勝手に奪い、悪行を働いている者を成敗している」と考えているが、不良は「お前は結構俺に似ている」と言い、「俺が“奪っている”のではなく、お前が『ぶっ飛ばしたい』と望むから、俺に身体を“託している”」と言い…というストーリーだ。
野尻ウオさんへのインタビュー
―― 7月20日に投稿された「クラスメイトをいじめてる女の子の話」は3万いいねを超える反響です。漫画に対する反響について率直な感想をお聞かせください。
すごくうれしいです!1万を超えるいいねを押していただけたのは初めてで興奮しました。数字が増えてくのを見るのは本能的な気持ちよさがありましたね。感想も色々送って貰ってとても参考になりました。
―― 「クラスメイトをいじめてる女の子の話」について、創作のきっかけをお教えください。
自分は元々ファンタジーとかSFとか現実じゃない話ばかり描いていたんですけど、当時の担当編集に「現実の話を描け!」と言われて現実が舞台の話も考えるようになったのがきっかけです。結局その時は何も思いつかなくて逃げ出しましたけど……。
――漫画全般において、ネタを考える時に意識していることはありますか。
漫画以外の媒体から刺激を受けることは意識しています。「同じ漫画という畑から刺激を受けすぎると似たようなものを生み出すことにならないか…?」という危惧があるので…。他に意識していることは、考えたキャラがどれだけ読者からヘイトを溜めそうかということです。自分は主人公に滅茶苦茶なキャラ付けをするのが好きなので、読者的に許せるラインを探ることは重要だと考えています。言葉の言い方1つで受け取り方は変わっていくと思うので…。それでも許せない人は出てきてしまうとは思いますが…。
――今後の目標や展望があればお教えください。
今の目標は連載を獲得することです!とりあえず外にあまり出ない生活がほしいです。あとは収入が少しだけ上がって、日々の買い物で手の届く範囲が広がったら最高ですかね…。
――作品を読んでくれている読者やフォロワーにメッセージがあればお願いします。
読んでくれてマジでありがとうございます!!これからも応援していただけたら幸いです!!