初めてづくしの現場で「いろんなものを吸収できた」
――今年の8月でデビュー10年という節目を迎えましたが、これまでを振り返ってみていかがですか?
あっという間でした。10年分(経験を)積めているかと言われるとドキッとする部分もありますが、常に準備してベストを尽くして目の前の仕事に没頭できていたとは思ってます。
――ご自身にとってターニングポイントとなった作品を教えてください。
撮影を終えてみて“心が成長したな”と思ったのは「教場Ⅱ」(2021年、フジテレビ系)です。
――このタイミングで髪の毛もバッサリ切りましたよね?
そうですね。人生で初めて20cmほど髪の毛を切って、ショートカットになりました。あとは、警察学校が舞台ということで1か月くらい前からみんなで訓練をして、チームワークを高めてから撮影に入るというのも初めての経験でした。
――今当時を振り返ってみていかがですか?
苦しい思いもたくさんしましたが、終わってみると自分がこの場所に身を置けるというのはすごい経験だったんだなと思える作品でしたし、いろんなものを吸収できたなと感じています。
「どう成長していくのか注目して見ていただきたいです」
――2021年夏から5クール連続でドラマ出演されていますが、役の切り替えに苦労することはないですか?
あまり苦労したことはないですね、キャラクターがそれぞれ違うので。例えば、「ナイト・ドクター」(2021年)と「ドクターホワイト」(2022年、ともにフジテレビ系)でいうと、医者役をやって患者の役をやるっていう…あんまりないですよね。
でも、一貫していえることは芯の強い女性を演じることが多いです。でも、それぞれが持つ特徴を大事にしながら、役への理解を深めるようにしています。
――作品ごとの“声の変化”も魅力的だなと感じるのですが、演じる上で何か意識していますか?
本当ですか、ありがとうございます!(笑) 実は、昔は自分の声があまり好きではなくて。でも、このお仕事をする中で「声は武器だよ」と言ってくださる機会が増えて、やっと「この声で良かったんだ」と思えるようになりました。
演じる上で声の意識は結構あります。どう聞こえるかというのは常に気にするようにしています。役によって声のトーンも違いますが、地声に近い低めのトーンで演じる機会がないので、いつか低い声が出せる役をやってみたいです。普段から地声でいけるか探ってみたりしているのですが、低すぎてなかなか難しくて…。
声質がもっと女の子らしければ似合う役も違うのかもしれないのですが、今の声質だからこそ芯の強い、正義感のあるキャラクターを演じる機会が多いのかもしれません。
――なるほど、たしかに声によってキャラクターの印象は左右されますよね。
そうなんです。仕事もできるかできないかでいえば、できるキャラクターを演じる機会が多いんです。思えばポンコツキャラをやったことがないので、いつか挑戦してみたいです!
――最後に、ドラマ最終回に向けた見どころや注目ポイントを教えてください。
かほりは、第8話から徐々に出てきたように社長の命があるんですよね。中立の立場にいる人間だったはすが、社長側に寄って新町さんの行動を監視するという役割に対して葛藤が生まれてきます。
そんな中で「ビクトリー」の絶対的リーダーである社長に、自分が何を進言していくかという部分が見どころになっていくんじゃないかと思います。
第9話でかなり衝撃的な展開があったと思うのですが、第10話でみんながどう成長していくのか注目して見ていただきたいです。
TCエンタテインメント