あえて声のプロではない“役者”が演じている良さを楽しんでもらいたい
――声優という仕事を経験してみて、大変だったことはありましたか?
鈴鹿:息の演出が難しかったです。
飯豊:とても上手でしたよ。
鈴鹿:普段出演している作品でも自分の声は聞いていますけど、声に注目して見ていないので…。違和感はありましたけど、違和感がある中でもすっと入れたのは、作品の世界観があったからこそ。この世界の中で生きられていたのだと思います。
飯豊:私は、天候に左右されず、環境が整っている中でお芝居ができるのはありがたかったです。ただ、アニメーションが完成していないラフの状態で声入れをするのが難しかったですね。
プロの声優さんとは違う、私たちにしかできないナチュラルなお芝居の間合いや空気感を出すための「二人での撮影」だと思ったので、話し合いながら、繰り返し収録させてもらいながら試行錯誤しました。あえて声のプロではない役者が演じている良さを、今回楽しんでもらえたらうれしいです。
あとは、完成作を見て、音楽に助けられているなと。
鈴鹿:本当にそう思いました!
飯豊:淡々と話しているところが多いのですが、アップテンポな曲やエモーショナルな曲で盛り上げてもらえているので、映像美と音楽の力の大きさを感じましたね。
――改めて声優という仕事を経験してみていかがでしたか?
鈴鹿:新鮮だったし、楽しかったです。良い経験になりました。