現代社会で頑張りすぎてる人に主人公を通して“まじない”を 作者・藍川蓮さんがこだわりを語る
――『今日の和菓子屋 狐月堂』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
もともとご飯を通して人と人とが意思を通わせていく、お話しする漫画が好きで、自分もそういうものを描きたいなと思ったときにふと思いついたのがこちらの『今日の和菓子屋 狐月堂』でした!
――『今日の和菓子屋 狐月堂』を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
こちらに関しては“狐”でしょうか。まず、深夜にやっている和菓子屋というところから始まり、出てくる店の者が長身ポニテ、糸目の関西弁の男ですからね。まず警戒しない方が無理でしょう(笑)。そんな狐を描くうえでこだわった点はそのどこまでも胡散臭い笑顔です(笑)。でも、そんな狐が物語が進むにつれ、ただ本当に面倒見のいいあんちゃんだったという見た目とのいい意味でのアンバランスさが読んでいる方に刺さってくれればな、と思って描いた記憶があります。
また、ここを見てほしいというポイントは“ぜんざい”でしょうか?この頃の作画はまだアナログで描いていたので失敗できないな、と滅茶苦茶慎重に描いていた覚えがあります(笑)。少しでもおいしそうに見えていたらうれしいです。
――『今日の和菓子屋 狐月堂』の中でご自身が特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
こちらは主人公が「よいかな」といって自分をほめるシーンでしょうか。現代社会、頑張りすぎてる人、自分を律して厳しくしすぎてる人が多い中で主人公もそのひとりで、そんな主人公に対して狐からの「肩の力抜くのも必要やで」という意味でのアドバイスのぜんざい豆知識「よいかな」。
こういうのって案外自分では気づけない、気づいていてもできない事が多いので、主人公を通して読者の方にもこのおまじないが効いていればいいなと思っていました。
――藍川蓮さんは、『Vtuberの"ガワ"に自我が芽生えた話』など、現実の中に非現実的な世界が現れる作品をたびたび描かれていらっしゃいますが、物語を創作する際のこだわりはありますか?よろしければ教えてください。
自分が結構そういった日常の中に溶け込んでくる非日常というものが大好きで、特に、妖怪ものや、怖い話など嘘か本当か分からない話というのにはめっぽう弱くて。たとえいなかったにしろそういうお話が生まれるくらいの何かしらがあるとおもうとわくわくするし、それに遭遇・影響をうけているというスパイスが入ることでいつもの日常の味をがらっと変えられるのでついつい楽しくて描いてしまいますね!
――今後の展望や目標をお教えください。
今描いている連載を頑張りつつ、自分でもいろんな作品を発表したり、以前自分が携わらせていただいたみたいな服のデザインやアンソロ漫画執筆等、いろんなメディアに触れていきたいです!
――作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージがあればお願いします。
今後も皆さんに楽しんでいただけるように精いっぱい頑張ってゆきますのでよろしくお願いいたします!
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