閉じる

森山直太朗「20年続けてきてしまった」、普遍的な音楽性を貫き続けるデビュー20年目の想い

2022/09/08 08:30

活動20年で思い起こすのは、アーティスト活動を左右した決断

 
 撮影=梁瀬玉実


――活動20年を振り返って外せないのが音楽の教科書にも載った国民的ソング『さくら』のイメージがあります。森山さんご自身ではアーティスト活動を振り返って感じるターニングポイントは?

色々と経験しましたよね。『さくら』という、自分の想像を超えていろんな人に伝わったっていう瞬間もそうでしたし、『生きてることが辛いなら』をリリースしたときに、ラジオやコンビニで曲自体の内容がネガティブに捉えられて規制がかかってしまったり。「自分の表現がまだまだ超えていっていない」、そういう教訓が曲を通して自分の糧になっています。

あるいは、3年ぐらい前に「人間の森」というツアーを終えて、自分なりに少し混沌として心身ともに少しダウンして、心が病んでしまう経験もしました。「このままだと歌えなくなる」と感じていたので、歌のために、一緒に作っている御徒町凧(森山作品の共作者であり、盟友として長年行動を共にしている詩人)と離れて環境を変えるという、自分なりの決断がありました。

自分の転機を考えると、そのことがすごく思い起こされます。今、こうやって音楽をつくれたり、ツアーで全国を回れたりしているのは、あの決断があったからだと実感しています。

音楽シーンが変化した20年…普遍的な曲を作り続けていく姿勢は変わらない

 
 撮影=梁瀬玉実


――20年間で、CDからサブスクなど音楽の楽しみ方やアーティストからの届け方も変化しました。発信する側として、20年前と今はどのようにマインドが変わっているのでしょうか。

僕の中で20年前と変わっていることは、ほとんどなくて。ただ、僕もユーザーとして音楽を聴く際に変化してきていることは感じています。よりリーズナブルで、より音楽を聴くことが日常化している。個々が音楽に触れる機会が圧倒的に増えましたよね。その混沌とした、ボーダーレス、ジャンルレスの中でいい曲、普遍的な曲を作り続けていくという僕の姿勢は変わらないです。

一方で、デジタル化して無料で音楽を聴けますという中で、ライブの意味は大きく変わりました。弾き語りで離島ツアーを回ってきたんですけど、お客さんも僕も覚悟を持って音楽に接しています。どうなるか分からないけど、この瞬間を楽しむっていう。

そういう意味では、すごく本質的なライブシーンになっているし、ましてやコロナや天変地異が起こっている時代に、ライブで歌えることに意義を感じています。ライブを通じて、いろんな人と交わるとそこに来てくれた人たちをすごく誇らしく思う瞬間がたくさんあるんですね。これからもそんな観客の前で歌い続けられたらと思います。

下に続きます
大傑作撰
大傑作撰
森山直太朗 (アーティスト)
Universal Music =music=
さくら(二〇二〇合唱)/ 最悪な春 (初回限定盤)(DVD付)
さくら(二〇二〇合唱)/ 最悪な春 (初回限定盤)(DVD付)
森山直太朗 (アーティスト)
Universal Music
あの城 [DVD]
あの城 [DVD]
森山直太朗 (出演), 森山直太朗 (アーティスト)
ユニバーサル ミュージック
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

画像一覧
8

  • 「音楽人としてはようやく成人」と、デビュー20周年目の想いを語った森山直太朗 撮影=梁瀬玉実
  • 【写真】デビュー20年を迎えた森山直太朗
  •  
  •  
  •  
  •  
  •  
  • ドラマ「家庭教師のトラコ」主題歌『茜』

関連人物

  • No Image

    森山直太朗

  • 【春アニメまとめ】2024年4月期の新アニメ一覧

    随時更新中!【春アニメまとめ】2024年4月期の新アニメ一覧

  • コミック試し読みまとめ

    話題の作品がいっぱい!コミック試し読みまとめ

  • 【冬アニメまとめ】2024年1月期の新アニメ一覧

    随時更新中!【冬アニメまとめ】2024年1月期の新アニメ一覧

  • ザテレビジョン マンガ部まとめ

    SNSでバズった話題のマンガが読み放題!ザテレビジョン マンガ部まとめ

  • 第119回ザテレビジョンドラマアカデミー賞

    投票〆切は4/5!第119回ザテレビジョンドラマアカデミー賞

  • 推したい!フレッシュFACE

    推したい!フレッシュFACE

もっと見る